成田美術館

琵琶湖の北東、長浜市の北国街道沿いの古い町並みの中に、1998年に開館。館内は、19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランスの近代ガラス工芸作家、ルネ・ラリックの作品を常設展示している。アール・ヌーヴォー期には宝飾デザイナーだったラリックは、アール・デコの時代になるとガラス工芸の制作に専念し、一時代を築いた。彼の作品は見る角度や距離、光の当て方によって見え方が違ってくるのが特徴だ。同館の展示では、作品の持つ特性を存分に表現するため1点1点に適したライティングを心掛けている。美しいガラス作品を鑑賞した後は、日本庭園に面した休憩室で、ル・コルビュジェがデザインしたソファに身を沈め心静かな時間を過ごすことができる。