【漫画】本気で愛してくれた人は0人だったのか⁉マッチングアプリの恋愛事情を描く漫画家が見たものとは?

東京ウォーカー(全国版)

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スマートフォンの普及とともに急激に利用者数を伸ばした「マッチングアプリ」。恋人作りにはじまり、婚活、友達作り、暇つぶし相手など、日常生活では出会うことのない者同士が、さまざまな目的で知り合うことができるようになった。しかし、まだまだマッチングアプリの出会いが一般的になったとは言い切れないようだ。

ここ4~5年でマッチングアプリの利用者数は上昇しているものの、アプリを利用することに抵抗を持っている人も多く、これまで利用したことがある人もない人も、最初の印象は「怖い」「怪しい」というものではなかっただろうか。実際に、筆者は最近とあるアプリに登録したばかりなのだが、「知らない人と会うのって怖くない?」「そもそも本当に出会えるの?」と、不安だらけである。

そんな不安に駆られた筆者が話を聞いたのは、モデルの卵と出会ったり大学生とのデートをハシゴしたり、ひと晩中俳優の稽古に付き合うなど、マッチングアプリでのさまざまな出会いを描いた漫画『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』の作者・松本千秋さん。2021年10月28日には続編となる『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリ をやってみたヤバい結果日記』を刊行。この漫画は松本さんの実体験をもとに、フィクションを交えながら描かれている。

初めての彼氏と若くして結婚し、後に離婚して“第二の⻘春”を歩み出した松本さん。今回は「どうしてアプリを始めたのか」というアプリに関する話題のほか、『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』になぞらえて、アプリを活用した恋愛事情を赤裸々に語ってもらった。
(※以下、マッチ=マッチング、アプリ=マッチングアプリ)

『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』の作者・松本千秋さん


「とにかくいろんな人と出会える」のがマッチングアプリ

——最近マッチングアプリを始めたのですが、まだ「会うのが怖いな」と感じて印象がよくありません。松本さんはアプリを始められた時、そのようなことはなかったですか?

「私が始めた2018年頃は、今よりもっと人々のアプリに対する印象が悪かったように感じます。特に私が友人に教えてもらったアプリは、世間的には本気の恋愛以外の目的で使用する印象がありますから、抵抗のある人は今でもいると思います。でも、表示されるプロフィール画像が『グッドルッキング天国なの!?』と叫んでしまうほどイケメンばかりで、怖さや怪しさよりも『こんなイケメン、本当に出会えるならやってみたい!』という気持ちが勝ってしまったんです」

「プロローグ」続きを読むときは画像をクリック!


——イケメンパラダイスだったんですね!(笑)。漫画ではイケメンとたくさん出会っていたエピソードが描かれていましたが、本当にイケメンとばかり会えたんですか?

「全員が全員かっこよかったというわけではないのですが、モデルやミスターコンファイナルなど、イケメンならではの肩書きをお持ちの方とデートした時は、みなさん完璧にかっこよかったです」

——夢みたいな話ですね…。どのような年齢層の男性と会っていたのですか?

「ほとんど20代です。マッチングできる年齢を20代までに設定していたので。1人だけサバを読んでいた方がいたので、その人だけ30代でしたが(笑)。傾向としては年上女性との出会いもたくさん経験していて、どんな年齢でも大丈夫な男の子と出会うことが多かったですね」

「『ソレだけが目的じゃない』と言うけれど」続きを読むときは画像をクリック!


——男性は登録の年齢を下げてマッチ数を増やそうとすることもあるみたいですね。顔だけでなく、学歴や職歴など相手のスペックも重視されていましたか?

「そうですね、ハイスペ男子のほうが話をしていて楽しかったです。自分の知らないことを教えてくれたりするのでとっても刺激的でした。20代の男の子は大学生でも社会人でもインプットの途中の人が多いので、具体的な知識を披露してくれる人が多かったです」

——だから漫画の中では、男性のお話を「うんうん」と聞いている描写が多かったのですね!

「そうなんです。私はインタビュアーになることが多くて、相手が考えていることや持っている知識を全部把握しようとしてしまうんじゃないかというくらい、質問攻めをしてしまいます。『この人、どういう人なんだろう?』と知ることが楽しいんですよね」

——相手のことをゼロから知られる楽しさがありそうですね。

「いろんな大学生、大学出身者と会ううちに、大学別のキャラがあるなっていう発見もあっておもしろかったです。早稲田大学の人は風変わりだけど人懐っこい感じで、打ち解けやすい人が多かったです。慶応義塾大学の人はクールでエスコートもスマートな感じ。めちゃくちゃ年上の私相手でも、ごはんをご馳走してくれる方が多くて紳士的でした。でも、心が通い合うような瞬間が全然なかったかな。あくまで私の経験ですよ(笑)」

「キスで満たされる女、それじゃ足りない男」続きを読むときは画像をクリック!


——『38歳バツイチ〜』を読んで、松本さんは恋人よりも“ごはんに行く友達”を作りたかったのかな?と感じました。

「私の年齢では、女性の友達は家庭を持っていたりして、遊び仲間が減ってしまうんです。だからごはんやデートに連れて行ってくれる男の子たちの存在がすごくうれしかったし、ありがたかったんです」

「本当は女性と出会いたかったんです」

——アプリを始めた当初は、どんな人と出会いたいと思っていたんですか?

「実は私、このアプリを始める前に、女性と出会う専用のアプリをやっていたんです」

——え!女性とですか⁉︎

「そうなんです。男性と恋愛関係をうまく築けないことが続き、『私、同性が好きな可能性もあるし…』という気持ちが昔からあったので、そっちの方向でがんばろうと思って」

——予想外のきっかけに衝撃を受けています。

「でも、その同性マッチングアプリは利用者が少なくて、たくさんの女性と出会えなかったんです。そこで『アプリを変えてみよう』と思って始めたのが、漫画内で登場しているアプリでした。そのアプリは同性とマッチする機能も付いていますから。でも女同士でマッチしても、お互いにメッセージを送らず仕舞いで終わったり、いわゆる『業者』っぽい子が混ざっていたりしてライクしづらいことが多くて。同性同士との出会いには不向きでした。それで一度諦めて、適当な気持ちでマッチの対象を男性に変更したという経緯です」

——そうだったんですね。女性同士で出会うのって難しいんですね。

「いまだに女性同士専門のアプリで栄えているものはないらしいです。誰か本気で作ってほしい!(笑)。ただ、男の子とマッチするようになってからは、もう最初の目的が吹っ飛んでしまって。というのも、たくさんのライクが来るだけでなく、いとも簡単にイケメンと出会えてしまったものですから...」

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