ホンモノ野菜を子どもたちに!生産者と料理人の思いが詰まった食プロジェクト

東海ウォーカー

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「子どもたちが育てた野菜を子どもたち自身の手で販売できる拠点を作りたい!」。土磨自然農園(愛知県春日井市)の園主・横島龍磨さんは、そんな思いを実現するため、クラウドファンディングサービス「Readyfor(レディーフォー)」でプロジェクト「子供たちの“未来を変える”ためのログハウス」を立ち上げた。すでに実施している「mirai kids program(ミライキッズ プログラム)」の拠点となるログハウスの建設支援金123万円を募っている。

「ログハウス建設はあくまでスタートです」と語る横島さん。プロの料理人と連携して、次代の料理人を育てるプロジェクトも進行中だ


生産者と料理人の思いを結んだ本気プロジェクト


「mirai kids program」は、生産者とプロの料理人が連携し、本物の「農」と「食」に触れる機会を子どもたちに提供。種まき、植付け、栽培管理、収穫…さらには販売までを自らの手で行うことで、普段、当たり前のように口にしている野菜が、どのような過程を経て食卓に並ぶのかを「仕事」として体験できるプログラムだ。

【写真を見る】「mirai kids program(ミライキッズ プログラム)」に参加した子どもたちは命の尊さも学んでいく


夢中になって農業に取り組む子どもたち


ただの収穫体験のように一過性で終わらない理由がある。そこで得た対価で、子どもたちが自ら育てた野菜をフレンチやイタリアンのシェフに料理してもらい実際にレストランで食事してもらうのだ。

自分で育てた野菜の味は格別!


「素材がなければ、料理人は料理をすることができません。料理人がいなければ、生産者の育てた野菜が新たな価値を持って消費者が口にすることはありません。生産者と料理人が本気で手をつなぎ、『本物』を伝えていくことで子どもたちの記憶に残っていくのだと思います」と横島さん。

「ログハウスがあれば、収穫期間中、何度でも子どもたちに販売を経験させてあげることができます」と横島さんは語る


そもそも、このプロジェクトを立ち上げたきっかけについて横島さんはこう語る。「大手外食チェーンなどで、約20年間、外食産業に従事してきました。今でこそ野菜にこだわったチェーン店も増えていますが、当時は味のしない安価な野菜が出回っており、利益を追求する業界に大きな疑問を抱いていました。そして2005年に本業をやりながら農園を立ち上げ、2008年に独立。未来の大人(子どもたち)のために、食と農の拠点を作りたいという思いは当時からずっと持ち続けています」。

「mirai kids program」は、野菜を育て、売って終わりではなく、皿の上にのるまでが農業なんだということを理解できるプログラム


子どもたちが嫌いな野菜を食べられるようになった理由は?


「mirai kids program」に参加した子どもたちには大きな変化があったそうだ。「トマトやピーマンをまったく食べられなかった子どもにあえてそれを育てさせました。そうすると、バリバリと笑顔で食べるんですよ。そして自分が育てた野菜への愛情は半端じゃない。病気になった野菜は抜かなければいけないのに、抜くことをためらうようになるんです。そんな子どもの喜怒哀楽を見て、親御さんも感動していました。野菜を育てることで命の尊さまで子どもたちは学んでくれます」。

「農業や料理人の仕事を少しでも理解して将来につなげてもらえるといいですね」と横島さんは語る


同プロジェクトの支援金募集は1月23日(月)23時まで。野菜セットやプライベートディナーなど、11種類のリターンメニュー(支援金3000円〜30万円)が用意されている。横島さんの食への思いに賛同した人はまずプロジェクト紹介ページを見てほしい!【ウォーカープラス編集部】

内田準一朗

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