見たらにんまりしちゃう！上野動物園で赤ちゃんたちが続々誕生

上野動物園では、春から夏にかけて赤ちゃんが続々と生まれ、現在、子育て真っ最中の動物も。今だけ見ることのできる動物の赤ちゃんたちを紹介する。

■ニホンリス

4月12日に6頭を初めて確認。ニホンリスは、本州・九州・四国の森林に住み、東京都内でも山間部に生息。クルミやドングリなどを地面に埋めて貯蔵し、冬でも冬眠はしない。上野動物園では、東園の五重塔近くにある「日本の鳥2」のコーナーで飼育している。子供同士で、よくじゃれあって遊んでいる。遊ぶところを見るなら、午前中が狙い目。

■ニシローランドゴリラ

2013年4月24日に誕生した雌のモモカ。現在、子育て中。日本で初めて群れのなかで生まれたモモカも1歳に。最近では、母親のモモコから離れて遊ぶことも多くなっている。ゴリラの群れを飼育していた東園ゴリラの森第1運動場は引き続き工事中だが、5月1日から9時30分から13時30分に限り、第2運動場で見ることができる。4歳になるお姉さんのコモモがモモカを抱いて一緒に遊んでいることもある。また、お父さんのハオコが遠くから見守っている姿も見られる。

■ニホンザル

4月23日と29日に誕生。ニホンザルは、サルの仲間で最も北に住んでいる。上野動物園のサル山の群れは、世界最北限である青森県下北半島から連れてきた。東京都内でも奥多摩などに野生のニホンザルが生息している。赤ちゃんは生後1ヶ月くらいで、お母さんの胸から離れてよちよち歩きを始めるが、心配性のお母さんは、赤ちゃんが遠くに行こうとすると後ろ足や尾をつかんで引き戻す。

■ワオキツネザル

3月17日、19日、24日にそれぞれ誕生。ワオキツネザルは、マダガスカル島に住むサルで、尾にリング状の黒い模様があり、キツネのような顔をしているところからこの名がついた。西園にある不忍池の島に群れで生活している。赤ちゃんは、大人と同じ姿のミニ版。親と離れて子供だけで遊んだりするようになってきた。

■アビシニアコロブス

3月3日に誕生。アビシニアコロブスは、木の葉を主食とするサル。中央アフリカの森林で高い木の上に住み、地上にはあまり降りて来ない。黒と白のはっきりした毛色が特徴だが、生まれたばかりの子供は全身真っ白の毛をしている。東園サル舎で飼育中。親と異なる真っ白な姿で、活発に動く様子を見ることができる。抱いているのはお姉ちゃんの場合もある。

■オグロプレーリードッグ

3月25日に8頭を初めて確認。オグロプレーリードッグは、北アメリカ中部の草原で、地中にトンネル状の巣穴を掘ってくらすリスの仲間。危険が迫るとイヌに似た声で鳴くのでこの名がついた。東園でも、安全な地中の巣で子供を生み、ある程度大きくなってから地上に出てくるので、正確な誕生日は不明。晴れた日の午前中、大人たちと一緒に地上に出てきて、牧草を食べている。赤ちゃんは頭が大きな体型でバランスが悪く、立ち上がった時に転んでしまうこともある。

■ケープペンギン

2月24日にふ化。現在、昨年秋から今年にかけて孵化したヒナが全部で5羽いる。ケープペンギンは、南アフリカ沿岸に生息する中型のペンギンで、南極のペンギンと違って日本の暑さでも大丈夫。西園のペンギンプールで飼育している。だんだんと巣の外へ出てきて泳ぎ始めている。また、1年くらいは大人のペンギンと違って体の模様がはっきりしていない。成長段階の違うヒナがいるので、模様の変化や大人のペンギンとの違いがよく分かる。

■ブラッザグエノン

4月29日に誕生。ブラッザグエノンは、中央アフリカの森林に住むサルで、顎ひげのような白い毛が特徴。果実や木の葉の他、昆虫なども食べる。生まれたばかりの子供は親と違って、全身金色の毛をしている。東園のサル舎で飼育中。昨年生まれのお姉ちゃんのマドカは、赤ちゃんに興味津々。1日に何度もお母さんの籠のところにやってきて、赤ちゃんをのぞきこんでいる。

■オリイオオコウモリ

3月17日、4月17日、5月14日にそれぞれ誕生。オリイオオコウモリは、沖縄に住むオオコウモリで、果実が主食。小型コウモリと違って超音波は使わず目で見て空を飛ぶ。西園の小獣館で飼育している。赤ちゃんも逆さまに、お母さんのおなかにつかまっている。お母さんが寝ている午前中は、皮膜で赤ちゃんを完全に包んでガードしている。【東京ウォーカー】