“香り”から復興支援!日英の有名クリエーターが参加する新たなプロジェクト

東京ウォーカー(全国版)

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元フジテレビアナウンサーで、現在はアロマセラピストとして活躍中の大橋マキさんがプロデュースするアロマブランド「aromamora」が、東日本大震災の復興支援を目的とするドネーションプロジェクト「aroma for Tohoku」を立ち上げた。その企画の一環として、香り付き写真集「aromamora books vol1 東北」(3980円)と、香り付きうちわ「uchiwamora」(1000円/全2種)が発売されている。

「aroma for Tohoku」のクリエーティブディレクターを務めるのは、被災地である宮城・仙台出身の志伯健太郎氏。「香りは嗅覚を通して、写真は視覚を通してそれぞれ体験するもの。人の記憶に訴え掛ける2つの感覚を組み合わせたかった」という発想から、写真集とうちわが制作された。香りに用いられているのは、今回のプロジェクトに合わせて作られた「aromamora &」シリーズの、大橋さんが東北の森からインスピレーションを得て作ったという「aromamora &01 Tohoku」。販売利益は、写真集は「NPO法人日本冒険遊び場づくり協会」に、うちわは「石巻2.0」「NPO石巻こども避難所クラブ にじいろクレヨン」の2団体に、それぞれ全額寄付される。

「aromamora books vol1 東北」は、震災によって東北地方の景色や思い出を風化させないことを目的として制作された。使用している写真は、震災前後の東北の写真を一般公募して、集まった約500枚の中から52枚を厳選。一般的な写真集のように製本をせず、大きさの違う52枚の写真を本の形をした箱に収めている。国内外の写真集を熟知するブックディレクターの幅允孝氏のアドバイスのもと、「香りをどう付けるかを考えた時に、まず“密閉しないといけない”ということがあった」という技術面や、「大事なものをしまっておく“思い出の宝箱”のイメージにしたかった」というデザイン面など、さまざまなことを理想に近付けて完成形が誕生した。香りは同封されているコースターに付けられており、それが箱の中に充満し、写真にも移っていくという手法で、香りが消えてしまった際の補充用ミニボトルも付いている。

また、「uchiwamora」は、イギリスのグラフィックデザイン集団・tomatoに日本人として唯一所属している長谷川踏太氏デザインの「uchiwamora『風』」と、被災地の子どもたちが石巻の避難所クラブでデザインした「uchiwamora『KIDS』」の2種類を発売。「uchiwamora『風』」は、石巻にある木の枝に筆をぶらさげ、風の力で動いた筆跡をそのままデザインとして施している。

写真集は当初、ウェブでの販売のみだったが、プロジェクトに賛同した全国の書店7店で購入できるようになっており、今後も店舗数を増やしていくという。また、タイトルに「vol1」とあるように、「プロジェクトの発足として『東北』からスタートしましたが、『四国』や『沖縄』など、その土地土地に合った香りを付けた写真集を制作していきたい」と、志伯氏のアイデアは尽きない。

“香り”からの復興支援という斬新なアイデアから発足したこのプロジェクト。“東北”を応援する輪を広げていく手法として、さらなる注目を集めそうだ。【東北ウォーカー】

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