コンドルズが大阪で忘年会公演開催! 近藤良平インタビュー「“おもちゃ箱”みたいなX’mas&忘年会公演を!」

関西ウォーカー

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今年も、クリスマスムード一色の大阪に来てくれる「コンドルズ」。大阪限定の「クリスマス会×忘年会公演2019『SMILE』」だ。大阪限定って、大阪人は大好き。コンドルズを率いる振付家・ダンサーの近藤良平は「大阪は特殊なところだね、いいねぇ」と。特別っていうのも大阪人は好き。特殊…ま、いろんな意味で褒めてくれてる(苦笑)。  

コンドルズ・近藤良平インタビュー


19年を走り続けて来たコンドルズが、自分たちの打ち上げも兼ねて、大阪公演で踊り納めする公演。で、21日の公演が終わったら、汗でびっしょりのコンドルズのメンバーもお客さんも、地図を持ってパーティ会場へダッシュし、一緒にご飯食べるという、特殊に楽しいクリスマス会&忘年会が待っている。

メンバーたちは、この大阪公演が仕事納め。マジで「次にみんなが会うのは、新年に東京で行われる新年会」だそう。近藤良平が来阪し、今のコンドルズ、そして今回の公演『SMILE』の楽しさを話してくれた。

【写真を見る】おなじみの学ラン姿で踊りまくります!2019年11月「Bridges to Babylon」公演より。撮影=「HARU」


【コンドルズと学生服】

コンドルズは近藤良平が1996年に結成、男性だけで構成されたコンテンポラリーダンスカンパニー。関西には、2002年から18回連続で登場している。彼らのメイン衣裳は、学ラン。狙ったわけじゃなく、最初、衣裳を揃えるお金がなくて、みんなが持ってる服は…と考えた。当初から今も近藤はサイズが変わっていない。「ちゃんと洗ってるよ!(笑)」って…そんなん聞いてないし(笑)。

【楽しいことはなんでも】

ダンスだけでなくコントみたいな演目も魅力HARU


 コンドルズはかっこいいダンスも踊るんだけど、コントみたいな演目もあったり、急に人形劇やったり、生演奏したり…。セリフもしゃべるし、普通のコンテンポラリーダンスの公演とは、かなり違う。「僕が変わりモンで、ダンスの世界に別にいろんなものが入っていてもいいんじゃないかってやってるから。楽しいことワクワクすること、そしてちゃんとダンスも見せる。コンドルズはひとつのおもちゃ箱みたい(笑)」。うん、だから楽しい。

【普通の人が踊ってます】

大学の准教授など、多彩な本職を持つコンドルズのメンバーHARU


 コンドルズにはダンサーもいるが、メンバーの本職は多彩だ。広告会社の映像制作マン、大学の准教授、外資系企業の会社社長…。ヤセも太っちょも、ノッポも、チビもいる。が、まぁ、よく踊る! 近藤の振付&演出、そして本人の努力ね。大阪に登場したころから、彼らをすごく身近に感じた。普通の人がこんなに踊ってる! と。自然と応援モードになる。だから、客席はとても温かでアットホーム。子供連れも多く、しかも、お父さんと息子とか。「僕は50代になった。でも、みんなしぶとくやってるし、動けてますよ。1度、若手が踊っとけ、という時期があったけど、それを超えて締めてきたね。チャラチャラしてる若手より、ウチらの方が気合いがあるかと」。ちなみにぎたろーさん。名前の後ろに(新人)とついてるけど、6、7年やってる。「全然、新人じゃない(笑)」。

【いろんなことやってます】

コンテンポラリーダンスによる社会貢献もHARU


 近藤はNHKの『からだであそぼ』や『サラリーマンNEO』、連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングの振付も担当。また、新潟県から高齢者登山の事故防止に“登山体操”を作ってほしいなど、さまざまな依頼も。「僕、体操の専門じゃないんだけど(笑)。でも、ちょっと楽しく捉えてほしいとか、いろんなお話が来るので、おもしろいです」。今は、0歳児から入場OKの子ども向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や、埼玉県と組んだ障がい者ダンスチーム公演「ハンドルズ」の演出振付など、多角的アプローチでコンテンポラリーダンスによる社会貢献にも尽力している。でも、それはあくまで自然体だ。「人に言われてやってるわけじゃないので。肩ひじ張らずにやってます」。

【『SMILE』の楽しさ】

 「今回のナレッジシアターは、いい意味で小さくて身近になれる距離感。だから、コンドルズの抽出したおもしろさが身近に観られる。非常に親近感のある内容なので、きっとお客さんも参加してる気持ちの度合いが高いね。大阪のネタをいっぱい入れてますよ。大阪スペシャルだぞっていうことがわかる。説明しちゃうとおもしろくないから言わないけど」。大阪だけのために、わざわざ作ってくれているのだ。「人肌を感じるところが見どころだね。汗、飛ぶし、実際に(笑)」

大阪のためだけに作ったネタは当日までのお楽しみHARU


【今回のコンセプト】

「2020年への希望が詰まってる。今年のひとつの締めだしね。一緒にスマイルで年を越そうぜ、と。年末ってテレビや新聞で1年を振り返る時だから、その時に自分に寄せて1年を考えるのはけっこう大事なことだと思うんだよね」。コンドルズの公演を観て楽しんで、気分をリセットして2020年へ。「そうそう、そんな軽い感じです。今回の『SMILE』は、肩ひじ張らずに観るのにもってこい。身近な若い人たちやおじさんとか、近所にいそうな人たちだけど、ちょっと踊れる人たちがやるパフォーマンスです。僕たちは、みんなに向かってメッセージを送ってるから、それを味わってほしいね。コンドルズのやってるスタイルは、限られた人だけに見せるためのものではないから。だから、みなさん、是非来てください!」。

※付録【クリスマスパーティのこと】

クリスマスパーティー付き指定席について


「僕たちも今年の最後、やっと到達した感じ。だから軽く楽しもうって。そうじゃなきゃ、忘年会なんて言わないよ」。パーティ会場へは、21日当日、地図が手渡される。「地図渡すって、アドベンチャーゲームみたいだよね(笑)。時間なくて、汗まみれのまま、すげぇ勢いで行くんです、ほんとに」。チケットを買った85人と過ごすクリスマス、なんだけど…。「僕らホストが15人いて『〇〇くん呼びたい人~!』『は~い!』って。重なったらジャンケンして、それぞれのテーブルに行って『初めまして』って言って、一緒に写真撮って、ごはん食べるだけ」。近藤とコンドルズの社長を務める勝山(康晴)は、各テ-ブルを移動して回る。「結婚式の新郎新婦みたいに(笑)」。そして「演芸とかするわけじゃなくて、あとはなにもしない。普通にごはん食べるだけなんだけど、すごく楽しい。身近さって、ほんとにいいことだと思う」。

<プロフィール>こんどうりょうへい●南米育ち。振付家・ダンサー。96年にコンテンポラリーダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げ、これまで世界30カ国以上で公演。NHK「サラリーマンNEO」、「からだであそぼ」、「紅白歌合戦」などに振付・出演、連続テレビ小説「てっぱん」((2010~11))オープニングの振付も担当。現在、NHKエデュケーショナルと組み、子ども向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や、埼玉県と組んだ障がい者ダンスチーム公演「ハンドルズ」の振付・演出などにも活動中。横浜国立大学などで非常勤講師。17年には第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

●STAGE コンドルズ大阪限定クリスマス会×忘年会公演2019『SMILE』概要

チケット発売中 

日時:12月21日(土)17:00、22日(日)13:00 会場:ナレッジシアター 料金:一般5600円、U25 3500円(25歳以下の方対象、要証明書。チケットぴあ前売り販売のみ)※当日券は+500円、クリスマスパーティー付き指定席※20歳以上の方のみ12/21(土)17:00開演 限定14000円(税込、前売り販売のみ) 問い合わせ:0570-200-888(キョードーインフォメーション/全日10:00~18:00) HP:https://www.condors.jp

取材・文=演劇ライター・はーこ

高橋晴代・はーこ

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