軽井沢ホテルブレストンコートの「森のアフタヌーンティー」冬バージョンを実食レポート
東京ウォーカー(全国版)
高いホスピタリティに定評のある星野リゾートの一翼を担う「星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート」。いまだ夏の避暑地としてのイメージの強い軽井沢にあって、冬でも訪れたくなる理由がここにある。それが「森のアフタヌーンティー」だ。
季節ごとの美味と遊び心、おもてなしの気持ちが詰まった木製ボックス
「星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート」の1階に位置する「ザ・ラウンジ」で提供されているこのティーセット(4500円・税サ別)は、まず運ばれてくるスタイルからして、一般的な金属製の皿が重なったアフタヌーンティーセットとは違う。「木洩れ陽をモチーフにした」という木製ボックスに入って運ばれてくるのだ。
この季節にしか味わえない美味だからこそ、今行く価値がある
木製ボックスの扉が開かれると、一目見ただけで思わず声をあげてしまいそうになるほど、見た目も美しく、キュートな軽食、ミニャルディーズ(ひと口菓子)が全10種類詰まっている。
この「森のアフタヌーンティー」は春夏秋冬で内容が変更されていることも特徴。使用する食材や内容が、それぞれの季節に合わせて考え抜かれている。それを象徴する代表格が、ボックス最下段の引き出し状の一品。今回訪れた季節は冬なので、「地元のお野菜を食べて、体の中からあたたまってほしい」との想いがこもった温野菜のココット。これが春なら花畑、夏は野菜畑、秋には紅葉をイメージした一段になるそう。
蕎麦のガレットで包んだクレープも、具材が季節ごとに変わり、冬はたっぷりのキノコを使用。ミニャルディーズも冬はチョコレートを使用したものが多くなるそうで、ほかでは味わえないようなチョコレート菓子を楽しむことが可能。
そんな中でも、小さなグラスで提供される「ショートケーキ仕立てのベリンヌ」は、クリスマスシーズン限定。イチゴの甘酸っぱさがさわやかな一品だ。
ここに来なければ味わえない、新作スイーツと期間限定ドリンクも
「森のアフタヌーンティー」は食べきれないほどのボリュームだったが、スタッフの方に教えていただき、どうしても食べたくなってしまったのが2019年9月からの新作スイーツ、「ミルフィユモマン」(1500円・税抜)。
パイ生地とクリームを何層にも重ねるのが通常のミルフィーユだが、ここでは「パイ生地を重ねない」のが特徴とのこと。しかも、客席の目の前で仕上げをしてくれるとのことで、ワクワク感が止まらない。
フォークで軽く触れただけで、サクッとほどけるパイ生地はバターの香りが高く、軽い食感。そこに滑らかなクリームやアイスクリームを添えて口に運ぶと、上品な甘みが口の中に広がり、一般的なミルフィユのイメージが覆る。このエアリーな食感はテイクアウト不可。イートインのみで味わえる。
いまや通信販売で日本全国のスイーツをお取り寄せできる時代だけれど、「ここで」「この季節で」しか味わえないものがある。次の季節にはどんな美味に合えるのかと考えるのもまた楽しみだ。
夏井坂聡子
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