常連になりたい!福岡コーヒーカタログ<糸島エリア編>

九州ウォーカー

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思い入れのある生豆の味わいを焙煎で昇華「COFFEE UNIDOS」


08年に糸島の自宅の一角に開いた「タナカフェ プラス コーヒー ロースター」から約8年後に、同じ糸島でオープン。カフェスタイルの1号店とはスタイルや考え方から違う姉妹店で、ファクトリーのような雰囲気だ。

COFFEE UNIDOS / 以前は実家の一角に備えた半熱風式で豆を焼いていた田中さん。今も豆によって熱風式と半熱風式とを使い分けているそう


その理由は店舗の約1/3を占める焙煎機。SLのように力強い見た目の焙煎機はスイスのビューラー社製で、容量は20㎏と個人店としては福岡随一の大きさ。導入当初は熱風式と、その巨大さゆえ、苦労の連続だったそうだが、「2年間付き合って、やっと仲よくなってきたかな」とオーナー兼ロースターの田中裕之(たなかひろゆき)さんは笑う。「熱風式は雑味が少ないきれいな味に仕上げることができます。それにより豆本来の特徴も顕著に出る」と現在の相棒を評価する。

COFFEE UNIDOS / 生産者から直接仕入れた愛着のある豆を日々焙煎


同店のコーヒーを語るうえで重要なのが生豆だ。6年前からエルサルバドルとニカラグアにほぼ毎年買い付けに行き、納得した生豆だけを仕入れている。選ぶ豆は個性的。スペシャルティコーヒーは、フルーツのようなフレーバーと表現されるが、同店のコーヒーは“フルーツみたい”というより、完全にフルーツ!田中さんが「お客様と一緒に好みの味を探っていくために、すべての豆を試飲できるようにしました」と話すように、店頭には試飲ボトルが並ぶ。全種類を飲み比べて、各豆の個性を体感しよう。

COFFEE UNIDOS / 全種の豆を試飲できる


[COFFEE UNIDOS(ウニドス)]福岡県糸島市浦志2-14-17 井上ビル1F / 092-335-3394 / 10:00〜19:00 / 水曜休み 

名店で学んだ焙煎技術と挑戦する姿勢「TAISHO COFFEE ROASTER」


「焙煎屋」の警固店で焙煎技術を学び、16年10月に開業。店主の田之畑隆介(たのはたりゅうすけ)さんを知る人が「優しい、素直」と口々に話すように、とにかく人がよくて、真面目。田之畑さんが焼いた豆にはその人柄が表れる。毎日のカッピングなど基礎をおろそかにせず、その豆に一番合う焙煎方法を、修業先で学んだ焙煎理論をベースに見極める。強烈な個性を求めたり、加えたりすることはほとんどなく、「毎日無理なく飲んでもらえるような味わいにしたい」という田之畑さんの思いが込められている。

TAISHO COFFEE ROASTER / 優しい人柄が笑顔ににじみ出る田之畑さん。地元の人がひと息つきにくるのが同店の日常だ


一方で、ここ数年COEの入賞豆や希少種の取り扱いもスタートしている。価格は100g880円、920円(各税込)など定番の豆よりはやや割高になるが、「原料の時点で質が高い入賞豆を、焙煎によってどう昇華できるかチャレンジする気持ちと、お客様にこんな豆があるということを知っていただけたらという思いから、取り扱いを始めました」と田之畑さん。

TAISHO COFFEE ROASTER / 風味、香り、味わいのクオリティを維持するため、販売するのは焙煎後10日までと決めている


時には季節やイベントごとに作るシーズナルブレンドにもCOEの豆を使用するなど、お客さんのコーヒーライフをより豊かににするため、今までとはひと味違う挑戦にも積極的だ。コーヒーのお代わりは1杯150円(税込)と手ごろなので、ドライブ途中や仕事の合間にひと息つくのにもおすすめだ。

【写真を見る】TAISHO COFFEE ROASTER / おすすめのコーヒーを手ごろに楽しめる「本日のホットコーヒー」(350円・税込)


[TAISHO COFFEE ROASTER(タイショウ コーヒー ロースター)]福岡県糸島市二丈深江569-1 / 092-334-3328 / 11:00〜19:00 / 日曜休み 

ロースターの人柄が表れる素朴な味わい「Petani coffee」


オーナーの竹田和弘さんはサラリーマンから農家を経て、ロースターになった異色の経歴。屋号の「Petani」はインドネシア語で農家という意味で、飾らず自然体でいることをモットーに8年前から故郷の糸島で営業を続ける。

Petani coffee / 日々飲み飽きないコーヒーという開業時から変わらないテーマを掲げ、焙煎に励む竹田さん


コーヒー豆の焙煎はほぼ独学。サラリーマン時代に、日々コーヒーを飲んでいた経験から、毎日飲んでも飽きのこない味を引き出すことに重きを置く。飲む人を選ばないという点も大切に考え、焙煎度合いも中浅から深煎りまで幅広い。季節ごとに登場するシーズナルブレンドもユニークかつ個性的な味わい。竹田さんは「月並みですが、それぞれの豆の個性を引き出すような焙煎を心がけています。時間と手間はかかりますが、とにかく試し焼きと、テイスティングの繰り返しです」と話す。シンプルだが真摯に向き合う姿勢が一番の魅力だ。

Petani coffee / ドリッパーやグラインダーなどコーヒーグッズも取り扱う


人気観光地の糸島という土地柄、カフェ利用も多い。店内は天井まで届くほど大きな観葉植物で森のような空間に。もとは診療所だった古い建物ともマッチする。ここ最近「またいちの塩」の「花塩プリン」(410円・税込)、同店の豆を使い店頭販売はここだけの「コーヒープリン」(510円・税込)の販売もスタート。コーヒーのお代わりは150円引き、かつ違う豆を選べるので、スイーツと一緒に楽しもう。

Petani coffee / 室内とは思えないほど緑に囲まれた店内


[Petani coffee(ペタニ コーヒー)]福岡県糸島市志摩初47-1 / 092-332-8454 / 12:00〜19:00、土曜・日曜・祝日10:00〜 / 火曜休み 

九州ウォーカー編集部

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