話題の新技術がついに商品化!“糸の膜”が肌を潤す…花王が提案する新時代のスキンケア

東京ウォーカー(全国版)

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花王が昨年11月に発表し、大きな話題を呼んだ「ファインファイバーテクノロジー」。直径1ミクロン以下の極細繊維を吹きつけることで、軽く、柔らかく、自然な極薄膜を肌上に作る最新技術だ。11月1日に開催された記者発表会で、この「ファインファイバーテクノロジー」を応用した第一弾の商品が、12月4日(水)に発売されることが明らかになった。

「ヴェールディフューザー」は付属のアイガードを当てながら使用。約8cm離した場所から、ゆっくり吹きつけるのがポイント


様々な分野での応用が期待されている中、第一弾として花王が着手したのが、スキンケア領域での商品化だ。「ファインファイバーテクノロジー」によって作られる膜には、多くの画期的な特長がある。はがれにくく、肌に自然に馴染む上に、皮膚の動きにも柔軟に追従。さらには、繊維の集合体であるため、肌を完全に閉塞することなく通気性も良く、併用する製剤を速やかに、かつ均一に広げる性質も持ち合わせている。

このような性質を活かして商品化されたのが、「バイオミメシス ヴェール」だ。同商品は、花王の「est(エスト)」およびカネボウ化粧品の「SENSAI(センサイ)」、2つの高級化粧品ブランドから発売される。

花王「エスト」から発売される「バイオミメシス ヴェール」3商品。左からエフェクター、ディフューザー、ポーション


カネボウ化粧品「センサイ」から発売される「バイオミメシス ヴェール」3商品。左からエフェクター、ディフューザー、ポーション


「バイオミメシス ヴェール」は、専用の美容液「ヴェールエフェクター」(40g/90回分、本体税抜1万2000円、レフィル税抜1万1500円)、肌と一体化する極薄膜を作る化粧液「ヴェールポーション」(9ml/45回分、税抜8000円)、化粧液を肌に吹きつける高性能小型機器「ヴェールディフューザー」(税抜5万円)の3品からなる。

糸状の化粧液は肌に馴染むと透明になる


これらの商品は、夜のスキンケアの最後に使用。まずは「ヴェールエフェクター」を肌に馴染ませてから、「ヴェールディフューザー」に「ヴェールポーション」をセットし、肌に吹きつけていく。ディフューザーから噴射される糸状の化粧液は、初めは白く目に見える状態だが、手で押さえるようにして馴染ませると、すぐに透明になり、肌上に薄い膜が形成される。

記者発表会フォトセッションの様子。右から花王 代表取締役社長の澤田道隆氏、執行役員の村上由泰氏


このまま就寝すると、膜をはがす翌朝まで一晩中、肌の湿潤環境を整えて乾燥から守り、潤いで満たしてくれるのだという。花王 執行役員 化粧品事業分野担当の村上由泰氏は「化粧水、乳液のお手入れに加え、フェイスマスクをつけるとより効果的だということは皆さん実感されていますが、フェイスマスクを一晩中つけたまま、朝まで維持するのは残念ながら不可能です。しかし、我々の技術であれば何の違和感もなく、朝まで過ごすことができます。非常にいい状態の中で一晩中スキンケアができる、朝の肌が全く変わってくる、という部分が今回の商品の最大の特長です」とアピール。

記者発表会では美容有識者の声として、「一番感動したのは毛穴へのアプローチ。内側から弾むようなハリ肌の手応えに感動。ファインファイバーをはがした後の潤い感もすごい」(友利 新氏)、「肌の環境をコントロールすれば、誰でも年齢や環境に左右されずに美しさを育み、引き出すことができると実感」(石井美保氏)といった感想も紹介されていた。

【写真を見る】薄い膜をはがす様子


会場で記者も実際に試してみたが、一瞬にして自分の肌と膜が一体化するのを実感できた。何かが肌に付着しているという感覚は一切なく、動かしても違和感がない。それでいて、膜の端の部分をこすると簡単にペロリとはがれるのだから、驚きだ。また、花王とパナソニックが共同で開発した「ヴェールディフューザー」は、コンパクトで使い勝手も抜群。内蔵できる化粧液の容量を保ちつつ小型化し、女性が片手で持ちやすい形状にこだわり、開発されたという。

「エスト バイオミメシス ヴェール」は12月4日(水)より、百貨店6店舗および、花王の直営店(BEAUTY BASE by Kao・東京都中央区銀座)で先行販売し、2020年より順次、百貨店での取り扱いを拡大。「センサイ バイオミメシス ヴェール」も同じく12月4日(水)より、日本の店舗で先行発売し、2020年2月より海外での展開を開始する。

花王 代表取締役社長の澤田道隆氏は「非常に可能性が高いテクノロジー」と胸を張った


「ファインファイバーテクノロジー」は、今回商品化されたスキンケア領域のみならず、様々な可能性を秘めている。現在、メイクアップやボディケア、アートといった様々な分野において事業化の準備が進められており、花王 代表取締役社長の澤田道隆氏は「最終的には治療、医療の方向をぜひとも目指していきたい」とコメント。

さらに「女性の笑顔をサポートしたい。悩み、苦しみを持った方を、我々のテクノロジーで少しでもプラスにしてさしあげたい。そんなことができればと思っております」と、「ファインファイバーテクノロジー」に込める思いを語っていた。

水梨かおる

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