パーティにもぴったり!フォトジェニックあんこ5選 【川田裕美の東京あんこ巡り 第9回】

東京ウォーカー

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芸能界きってのあんこマニアとして知られるフリーアナウンサーの川田裕美さんが、東京のあんこを紹介する連載企画。毎回さまざまなテーマで、川田さんがあんこ愛を語り尽くします。第9回のテーマは「フォトジェニックあんこ」。味はもちろん見た目も華やかで、思わず写真を撮りたくなるあんこがズラリ!

谷中の墓地から現れた!? 「江戸うさぎ」の“妖怪大福”


まずは私の大好きなフルーツ大福から。谷根千(谷中・根津・千駄木エリア)にある「江戸うさぎ」さんは、断トツで見た目が可愛い! 妖怪の顔の形をしていて、向き合うと可愛すぎて食べるのが申し訳ない気持ちになります。

【写真】「妖怪がフルーツをパクっと食べているところをイメージしているそうです。胡麻の小さな目もキュート。手で持つと形が変わってしまうほどお餅は柔らかです」


商品の一部は季節によって変わりますが、妖怪★あんず大福230円(税込)は1年中販売しています。お餅がすごく柔らかく、あんずの食感もいい。あんこはこしあん。中のほうにたっぷり入っています。甘さ控えめで、どちらかというとあんず自体のほのかな甘みを生かしている印象です。一方の妖怪★いちご大福260円(税込)は、イチゴがおいしい季節のみの販売。こちらのいちご大福はこしあんタイプのほか、”ミルクあん”という私が大好きな白あんタイプもあります! 白あんは他の素材を引き立たせる役目ができ、特にイチゴとの相性がよいと私は思っています。また、こちらの白あんには練乳が混ざっていて、その風味もほんのり感じます。乳製品とあんこも合うので、間違いのない組み合わせですね。

左から「妖怪★いちご大福(ミルクあん)」、「同(こしあん)」1個各260円、「妖怪★あんず大福」1個230円(各税込)。いちご大福は季節限定(冬~イチゴが美味しい時期)


種類が豊富で選ぶのも楽しい「追分だんご本舗」


お仕事の差し入れや手土産でよくいただくのが、新宿の「追分だんご本舗」さんのお団子。一個ずつ包装されていて、見た目がキレイ。種類もたくさんあるので選べる楽しさがあります。私の場合はピンク色のあんこなど、これまであまり見たことがないものにまず目が行きますが、結局つぶあんやみたらしといった定番を選んでしまいます。

「お団子はしっかりと伸びて、かつ弾力もあって柔らか。さすが専門店といった味わいです。お団子はみたらしとあんこをセットで食べることが多いです」


今回は定番2種と変わり種1種の食べ比べです。まずは定番のよもぎ(粒あん)183円(税込)から。よもぎの風味がかなり強いです。それに負けないよう、あんこがたっぷりなのがうれしいです。甘さは控えめですが、量が多いのでよもぎの風味にまったく負けていません。もう一つの定番がみたらし183円(税込)。醤油の強さはそんなになく、安心する甘さですね。そして珍しいのがきなこあん194円(税込)。白あんにきな粉を合わせていて、あまり出会えないあんこ。きな粉の味が濃くて、あんこがたっぷり乗っているんですが、お団子とのバランスがちょうどいい。甘さをしっかり感じられ、きな粉の香ばしさも利いていて、後を引く味わいです。

「どちらもあんこがたっぷり! よもぎ(粒あん)はよもぎの風味とあんこのバランスがいい。一方のきなこあんはきな粉の香ばしさと白あんがよく合っています」


手前から「みたらし」「よもぎ(粒あん)」各183円、「きなこあん」194円(各税込)。きなこあんは白あんにきな粉を練り込み、黒みつを加えたまろやかな甘さ


緑・黒・白の3色の彩りが美しい「紀の善」抹茶ババロア


神楽坂の「紀の善(きのぜん)」さんは、上京してすぐに行ったお店です。有名店なので、いつか行ってみたいと思っていました。インターネットで「東京」「甘味」で検索したら、最初のほうに出てきたので。甘味処が併設されていて、周りを見ると多くのお客さんが抹茶ババロアを食べていたので私も注文しました。それ以来のファンです。

「彩りが鮮やか。今回はプラスティックの容器のままでいただきましたが、お皿に移して自分でキレイに盛り付けて、見た目も楽しんでもらいたいです」


抹茶ババロアのあんこは皮がしっかり残っているんですが、なめらかで口溶けがすごくいい。ババロアは抹茶が濃いめ。生クリームはそこまで甘くなく、あんこの甘味を引き立てています。抹茶、あんこ、生クリームの3つの配色がキレイで、お持ち帰り用は自分で盛り付ける楽しさもあります。

「あんこの色が白っぽいのも特徴。粒がしっかり残っているのに、なめらかな口溶けでその対比がおもしろいです。生クリームとの相性も抜群!」


「ババロアは舌の上でスーッとなくなるような、なめらかな舌触り。抹茶の味がかなり濃厚であんこと生クリームと一体になり、絶妙な味わいを生みます」


お持ち帰り用の「抹茶ババロア」658円(税込)。あんこは上質な大納言を使用。昔ながらの製法で炊き上げた粒あんと濃厚な抹茶のババロアが互いを引き立て合う


「ショコラティエ パレ ド オール」の新感覚水ようかん


続いては「ショコラティエ パレ ド オール」さん(丸の内)。こちらは有名ショコラティエ・三枝俊介さんのお店ですが、あんこを使ったカカオ水ようかん3個入り1,620円(税込)という商品があります。

「水ようかんのような、ゼリーのような不思議な食感。どれもカカオの風味がしっかりと感じられて、さすかチョコレート専門店だと思いました」


フレーバーはこしあん、白あん、ゆずの3種で、まずはその食感に驚かされます。しっかりとした固さのある水ようかんなんですが、ゼリーのようななめらかさもあります。どれもカカオの香りが利いていて、洋菓子の要素が強いです。こしあんよりも白あんのほうが、よりカカオの香りが強い気がします。最初にカカオを感じて、そのあとをあんこがしっかり追いかけてきます。でも最後はやっぱりカカオの香りが残る。表現が難しいのですが、とにかく新感覚でおいしいです。

「金粉が乗っていて、パッケージもオシャレ。お皿に移すと、そのフォルムの美しさと金粉が上になるので写真映えします。冷やして食べるのもオススメです」


「カカオ水ようかん 3個入り」1620円(税込)。豆の段階から作ることで良質なカカオの香りと芳醇なコクを引き出している。こしあん、白あんに加え、2019年からゆずも新登場


チョコ×あんこの新食感!「SALON GINZA SABOU」杉箱入りスイーツ


最後は「SALON GINZA SABOU」さん(銀座)のしょこらずき1,320円(小)~。こちらはパッケージを見た瞬間にひと目惚れしました。秋田杉の箱に入っていてプレミアム感があります。

「こちらが小サイズ。杉の箱に入っていて高級感があります。このパッケージを見た瞬間、気に入りました!」※2019年10月中旬よりパッケージ・内容に一部変更あり


「チョコレートとあんこを合わせていて、洋菓子好き・あんこ好きともに楽しめます。チョコレートがとにかくなめらかで、あんこの粒もしっかり感じられます」


食べる前までは味の想像がつかなかったんですが、とにかくショコラが濃厚。ペーストのようななめらかさがあります。それに対してあんこは粒がしっかり残っていて、その存在感を主張しています。粒を噛むとあんこの味が増して、また違った味わいが楽しめます。和と洋をうまく組み合わせていて、あんこが苦手な方でも食べやすいと思います。お値段は少し張りますが、サイズも3種類あるので、手土産やプレゼントにしたら絶対喜ばれます。

「最初はチョコレートの風味が強いですが、粒を噛むとあんこの味わいが徐々に増して、一体化していきます。ワインなどお酒にも合いますね」


「しょこらずき」(小)1320円、(中)2860円、(大)3960円(各税込)。チョコレート生地に北海道産特選小豆のこしあんを練り込んでいる。電子レンジで温めると小豆の風味がアップ


以上、味はもちろん、見た目も可愛いフォトジェニックあんこでした。ハロウィーンをはじめ、忘年会やクリスマスなどパーティが多くなるこれからの季節、ぜひ家族や友人と一緒に目と舌で楽しんでください!

取材・文=河合哲治郎/撮影=島本絵梨佳、吉澤広哉/フードスタイリング=片野坂圭子

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