北海道ゆるっと鉄道旅~函館本線“八の字”巡り4:乗り換え便利な新幹線駅、新函館北斗駅

北海道ウォーカー

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函館本線の函館駅から森駅にかけて、地図で見ると八の字を描くような路線を走破する鉄道の旅。最終回となる今回は、北海道新幹線との乗換駅、新函館北斗駅を探検してみます。

北海道の新たな玄関口となった新函館北斗駅


首都圏から北海道まで一直線!北海道新幹線


新函館北斗駅に停車する北海道新幹線(写真の車両はE5系)


新函館北斗駅は、かつて渡島大野駅という駅名で、普通列車のみ停車する駅でした。2016年春に北海道新幹線が開業するとともに、新函館北斗駅と改称。東京駅からやってくる新幹線の終着駅になるとともに、快速列車や特急「スーパー北斗」の全列車が停車するようになりました。

北海道新幹線は東北新幹線と相互直通運転をしています。こちらはJR東日本の車両が北海道新幹線へ乗り入れ中(新函館北斗駅にて)


早朝と夜間の一部列車を除き、新函館北斗駅に発着するのは北海道・東北新幹線で最速となる「はやぶさ」。東京駅から新青森駅を経て新函館北斗駅まで4時間少々で結んでいます。青函トンネルを走行する木古内駅と奥津軽いまべつ駅の間は貨物列車と共用する区間のため速度を落として運転していますが、今後スピードアップが検討されています。近い将来、もしかしたら東京駅から新函館北斗駅まで3時間台で走行する日が来るかもしれませんね。

東北地方を駆け抜け、新函館北斗駅へ到着する北海道新幹線はやぶさ


現在、北海道新幹線を札幌駅まで延伸すべく、新函館北斗駅以北では各所でトンネル掘削など工事が進んでいます。開業予定は2031年。その時は東京駅や仙台駅から札幌駅までどの位の時間で結ばれるのでしょう?北海道旅行は飛行機ではなく新幹線が当たり前という世の中になるかも!?どんな未来になるのか、楽しみです!

新函館北斗駅の北側はすぐに車止めがありますが、いずれはこの先が札幌駅へ!


在来線との乗り換えが楽ちん!


新函館北斗駅は、道南の中心都市。函館市からは少し離れています。北海道の中心都市札幌市までは約300㎞も離れています。そのため、新函館北斗駅と函館駅を結ぶアクセス列車「はこだてライナー」(快速列車と普通列車)が運行され、札幌駅と函館駅を結ぶ特急「スーパー北斗」の全列車が新函館北斗駅に停車します。

新函館北斗駅に停車中の特急「スーパー北斗」(右、真ん中)と「はこだてライナー」(左)


乗換駅である新函館北斗駅は、「はこだてライナー」や「スーパー北斗」と新幹線との乗り換えをしやすいようにと工夫されています。最大の特徴は、東京駅方面行の新幹線ホームと、主に函館方面へ向かう列車が発着する在来線ホームが同一平面上にあって、階段などを通ることなく改札口を通るだけで乗り換えができること。函館駅からやってきた「はこだてライナー」や、札幌駅からやってきた「スーパー北斗」から下車すると、ホーム中ほどにある改札口を通れば目の前が新幹線ホーム。エスカレーターやエレベーターを待つ必要もなく、乗り換えがとっても楽ちん!

到着した在来線(手前線路)から新幹線(ガラス奥)へ乗り換え。このように平面移動で改札を通るだけ!


いっぽう到着した新幹線から各在来線へ乗り換えるには一つ上の階へ上がってから各ホームへ下りていきます。一度昇降する必要があるとはいえ、ホームが遠かったり通路が長かったりする巨大なターミナル駅での乗り換えに比べれば全然楽。迷うこともなく楽々乗り換えることができます。

新幹線と接続するダイヤが組まれているはこだてライナー


新函館北斗駅からはこだてライナーに乗ると、新幹線の車両基地を右手に眺めながら数分で隣の七飯駅に到着。その後五稜郭駅などを経て函館駅へと向かいます。快速列車なら途中五稜郭駅以外は通過し、最速約15分で函館駅まで行くことができます。

はこだてライナー専用の車両。側面には函館山と五稜郭をモチーフにしたロゴが掲示されています


列車待ちの時間や列車内で新感覚のご当地駅弁はいかが?


新函館北斗駅構内、改札外におすすめの駅弁販売店があります。そのお店は、「BENTO CAFÉ 41°GARDEN(ベントーカフェ・ヨンイチガーデン)」。

駅弁販売店といってもカフェのような佇まいです


新函館北斗駅がある北斗市をはじめ、南北海道をテーマにした駅弁のほか、ショーケースに並ぶ商品から2~3種選択して弁当にできるカフェ弁などを販売しています。

ショーケースに並ぶカフェ弁の商品など。既製品ではなく、毎日スタッフが早朝から店内で調理しているオリジナル商品です


左は2種選び箱に入れる前の状態。右は3種選び箱に入れてもらった状態です


カニとイクラ、スクランブルエッグとトマトソースを添えた「カニSushiヨンイチスタイル」(530円)や、北斗市産のホッキ・ウニ・イクラの3食丼の「ホッキの3色Bento」(770円)など、どれも美味しそうで何を選ぶか迷ってしまいそう!ちなみにカフェ弁の料金は、2つもしくは3つ選んだ各商品の合算額です。

食後は甘酸っぱいリンゴとカスタードクリームを使ったアップルパイ(350円)がおすすめ!こちらも同店のオリジナルメニュー。リンゴは七飯町産か青森県産を使用


一般的な駅弁のようにテイクアウトして列車内などで食べてもかまいませんし、カフェを利用する感覚で店内にて食べてもOK!コーヒーやアルコールなども販売しているので、駅弁やカフェ弁とともにどうぞ。

広くて明るい店内。窓際の席にはコンセントもあり、長旅でスマホなどの充電で困った時にうれしいですね


お店から新幹線や在来線の改札口までは歩いて1~2分。ホームまでも3~4分あれば行くことができるので、列車待ちで少し時間がある時にここは絶対おすすめ!地元の素材をメインに使った駅弁をちょっとオシャレに楽しく買い求めることができますよ。

カフェ弁を片手に、よい旅を!


函館駅を起点に森駅まで、八の字を描くような路線を巡る旅。いかがでしたか?この区間は、「北海道フリーパス」をはじめ、「三連休東日本・函館パス」や「はこだて旅するパスポート」などお得な切符を利用すると有効期間内なら自由に乗降できます。函館観光など道南を訪れるなら、ちょっとした遠足気分で鉄道の旅を楽しんでみませんか?

BENTO CAFÉ 41°GARDEN ■住所:北斗市市渡1-1−1 ■電話:0138・83・7114 ■営業時間:8:00~19:00(LO18:30) ■休み:なし

川島信広

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