『アニゴジ』主題歌のXAIが自身の成長について「次は自身のライブで」！

ゴジラ映画初のアニメーション映画シリーズで『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が5月18日から公開されている。アニメーション映画『GODZILLA』（通称：アニゴジ）全三部作の第二章で、二万年後の地球でゴジラと人類達の壮絶な戦いが描かれる作品となっている。

その主題歌を第一章から引き続き、XAI（サイ）が担当し、5月9日にシングル『THE SKY FALLS』をリリース。前作 『WHITE OUT』に引き続き『BOOM BOOM SATELLITES』の中野雅之のプロデュースのもと制作されている。XAIは、5月19日に「Rakuten GirlsAward 2018 SPRING/SUMMER」で初めて観客の前で歌を披露するなど活躍する場をどんどん広げている。今回そんな彼女の魅力に迫ってみた。

XAIは、もともと本名も同じ「崔（サイ）」という読み方で「自分の名前を口に出した時の響きがとても気に入っていました。そこに未確認、未知な存在という意味の文字『X』を使って上限のなく成長を続けていきたい」という願いが込められているのだという。

映画の主題歌を築き上げていくことについて聞いてみたところ、「映画は最初から最後まで椅子に座って画面の色々なものを受け続けるもので、今作は特に待ち構える展開は衝撃が大きくなっています。そのあとに聞いてもらう曲ということで、その衝撃を受け止められるように意識しました」とより一層シリアスなテーマに制作のアプローチも変わったと話す。

今作『THE SKY FALLS』は前作同様、中野雅之のスタジオでXAI、中野、作詞を担当した『ねごと』の蒼山幸子の3者が作品のイメージを共有して作り上げていったという。「前作の『WHITE OUT』では希望になるような、そして包み込むような歌でしたが、今回の映画は絶望感が降ってくるような作品で『THE SKY FALLS』は地上に降りて仲間と一緒に戦う力強いアプローチが求められました」と振り返る。

『GODZILLA 決戦機動増殖都市』では前作以上のハードな内容に今まで自身にはなかったものを表現していかなければならなかった。「特にサビを歌うときの前作にはない思い切りが必要でした。でも、ただ声を出すだけではなくて、しっかりとを伝えるということを中野雅之さんに指導してもらいました」と語る。「中野さんは『BOOM BOOM SATELLITES』というロックユニットで活躍されていた方なので、ロックの曲に寄り添いながら歌うのはどうすればいいのかということを教えてもらい、アーティストとしての幅を広げてもらいました」と中野プロデューサーから教えてもらったことで成長を実感したという。

そんな曲だからこそ「『THE SKY FALLS』は披露するたびに勇気が必要です」と彼女は照れながら答える。5月19日（土）幕張メッセで行われた「Rakuten GirlsAward 2018 SPRING/SUMMER」に出演し、初めて観客の前で歌ったときのことを語ってくれた。登場時には会場が暗転しゴジラの鳴き声が鳴り響いてからXAIが登場したという。「ゴジラが来てくれたような演出が施されていて、なんだか作品の一部になれたかのような鮮烈な感覚でした」と振り返る。

また歌唱中は背後に『アニゴジ』の映像を映したり、『THE SKY FALLS』の「鮮やかなblue」という歌詞では本当に青色のライトが点灯していたりと普通のものでは味わえないような感覚を味わうことができて、アーティスト人生のターニングポイントになるようなライブだったと語る。そして同時に立ったことのないほどの広大な空間で歌うことで「自分と歌がより密接に感じられ、歌詞の意味を再確認できました」と思い返した。

「Rakuten GirlsAward 2018 SPRING/SUMMER」から益々観客への露出が増えているXAI。東京で行われた『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の舞台挨拶に登壇するなど活躍の場を増やす彼女は、「今度は自身のライブで全国を回ることを目標に活動を続けていきたい」と宣言してくれた。

「『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は前作よりも一層パワーアップしてストーリー原案・脚本の虚淵玄（ニトロプラス）さんの絶望感が味わえる作品です。見ている間一人一人のキャラクターの生き様が鮮烈でメッセージ性を感じてほしいです。そして、観終わった後に『THE SKY FALLS』を聞いてそのメッセージを受け止めて欲しいです」と映像作品に携わる思いを話した。

XAIの2ndシングル『THE SKY FALLS』は5月9日（水）より発売中。

『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は大ヒット公開中！

桜井賢太郎