つけ麺、ベジポタ、甲殻系!全国6エリアのラーメントレンドを徹底調査

東京ウォーカー(全国版)

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今や日本の国民食とも言える「ラーメン」。これまでトンコツやつけ麺などさまざまなブームが起きてきた。が、ブームは各エリアによっても違うもの。そこで、北は北海道から南は福岡まで全国6エリアにあるウォーカー誌の編集部が協力し、各エリアの傾向を探ってみた。

【北海道】甲殻系のうま味と甘味がある新タイプスープに注目!

トンコツスープが主流の札幌・ラーメン界に“甲殻系スープ”の新風が! 09年8月にオープンした「えびそば一幻」(札幌市)は“甘エビ+トンコツスープ”であるだけでなく、タレにも甘エビを練り込み、ひと口スープを含むだけで、エビの風味が口いっぱいに広がる。一方10月にオープンした「麺屋 ○竹」(札幌市)のラーメンは、“南蛮エビ・ワタリガニ+鶏ガラ”。この流れは2010年、加速するかも!?

【東京】あっさり+細麺の“淡麗系”が東京の主流に!

ここ数年続いている濃厚系主流の状況に脱却しようとする作り手の中から、対極の“淡麗系”に移行する機運が高まっている。09年新店ランキングベスト3はすべて“淡麗系”なうえ“無化調(化学調味料不使用)”。素材のうま味を上手に引き出していくと、濃厚でなくとも複層的でうまく、あっさりとした味が出せることを証明した。

【横浜】幻のラーメン店が復活ラッシュ

かつて湘南エリアで流行し、姿を消した「城門ラーメン」が平塚市で復活。このラーメンを考案した中華料理店「城門」グループの当時の総料理長がオープンさせたのだ。一方で、今や全国区の札幌ラーメンの名店「純連」「すみれ」の創業者・村中明子さんの店「ラーメンの駅」も、新横浜ラーメン博物館(横浜市)に復活。創業当時のラーメンが食べられる唯一の店として、行列を成している。

【東海】“ベジポタ”ブーム到来

野菜を使って濃厚さを出すベジポタスープを押す店が急増中だ。「らーめん奏」(名古屋市)では、08年の秋からすでに味噌ラーメンに使用しており、以降レギュラー&季節メニューにも積極的に導入。「麺やOK」(安城市)がレギュラーメニューの多くをベジポタ系に一新、09年9月に開店した「麺の坊 晴天」(三好町)や10年3月オープン予定の「豚そば ぎんや」(名古屋市)2号店でもベジポタ系をうたっており、今後も勢いは加速しそうだ。

【関西】「滋賀拉麺維新会」がラーメンファンを魅了

今、08年に発足し、関西のラーメンを盛り上げている注目の集団「滋賀拉麺維新会」が滋賀県で活動中。2号店をオープンさせたばかりの「幻の中華そば加藤屋」(大津市)、濃厚なカレーラーメンで人気の「ととち丸ラーメン」(大津市)など、琵琶湖の湖東沿いを中心に個性的な店が現在7店加盟。各店合同で旬の素材を使ったラーメンを提供するイベントでも、ファンを楽しませている。

【福岡】博多の“新定番つけ麺”旋風が到来

博多つけ麺のパイオニア的名店「博多元助」のセカンドブランド「博多元勲」(福岡市)が09年4月にオープン。“鶏魚介”をキーワードに、“トンコツ魚介”の元助と差別化した新タイプのつけ麺が登場した。同じく4月に「博多一風堂」が満を持して、長さ約25cm、太さ約3mmのもっちり太麺を使ったがっつりつけ麺を発表。このほか、「麺劇場 玄瑛」「秀ちゃんラーメン」など全国的人気を誇る名店にもつけ麺が登場し、旋風を巻き起こしている。

甲殻系スープ、ベジポタなどエリアによって個性的なラインナップとなっているラーメン業界。旅行に行くなど機会があれば、ぜひ他エリアのトレンドを試してみて。【詳細はラーメンウォーカー2010に掲載】

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