次行ったときは楽しさ100倍!ディズニーリゾートの「英語」のヒミツを徹底解明した新しいガイド本「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」

東京ウォーカー(全国版)

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東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシー(以下:ディズニーパーク)がただの遊園地ではないことは、そこを訪れた人皆が知るところでしょう。アトラクションのおもしろさはもちろんですが、隅々まで徹底されたその世界観も大きな魅力なのです。
※2023年11月8日掲載、ダ・ヴィンチWebの転載記事です

ゴミひとつ落ちていない道、四季折々きれいに咲き誇る花々、まるで本物の岩のような壁。文字通り夢のような世界の中で、ふと気づくことがあります。その夢を形作っている多くのものが「英語」であることを。そう、まるで日本にいることを忘れるほどに、ディズニーパークには英語が溢れています。

では、そのディズニーパークを彩っている言葉や掲示物の英語をまじまじと読んだことがあるでしょうか?ほとんどの人がないと思います(アトラクションに心奪われることが多いですもんね!)。私も筆記体やカリグラフィーで書かれた英語を「おしゃれだなー」と思うばかりで内容を意識したことはありませんでした。

そんなディズニーパークの英語に着目し、言葉の意味を時代背景や当時の流行などと重ねて解説したまったく新しいガイドブック「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」が誕生しました。本書は、雑誌月刊「ディズニーファン」の足かけ6年にわたる人気連載をまとめたもの。これを読めば、次に行ったときの楽しさは100倍になるといっても過言じゃありません!

それぐらいこれら英語表記も1ミリの隙もないディズニーの世界観を作り出す一因になっているんです。

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」(講談社)(C) Disney


本書では、東京ディズニーランドから27施設、東京ディズニーシーから21施設をピックアップ。それら施設に散りばめられた英語表記を徹底的に解説をしてくれています。

【画像】「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」4-5p(C) Disney

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」74-75p(C) Disney


まずは、人気キャラクターのミニーマウス(以下:ミニー)に注目してみましょう。

東京ディズニーランドのトゥーンタウン横に「ミニーのスタイルスタジオ」という施設があります。おしゃれなことで有名なミニーって実はファッションデザイナーとしても活躍しているんです!ここはそのデザイン事務所兼撮影スタジオとなっています。実際にミニーと会えるグリーティング施設なので訪れたことがある方も多いかもしれませんね。

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」58-59p(C) Disney


ここのロビーの壁に飾ってあるポスターは、ミニーが表紙を飾った世界中の雑誌なんです。雑誌の見出し文は少ない言葉でキャッチーに魅力を伝えてくれるので、そこには「なるほど!」という発見がたくさん溢れています。例えば、フランスの「SNAZZY」(54p)では、「Match your pet? You bet!=ペットとおそろい?もちろん!」という一文が。petとbetで韻を踏んでいるというのは気付けても、bet=賭けるということが「何かを賭けてもいいくらい間違いない、確実」という意味に繋がるというのは勉強になりますし、いつか使いたいオシャレな表現に感動します。

そしてロビーの先にあるミニーがデザインを行う部屋では、実際にミニーが仲間のために描いているデザイン画も見ることができます。もちろん置かれている本たちもファッションに関するものばかり。例えば「Bags Of Fun」というバッグのカタログや、「神々しいまでに素敵な牛のためのドレスデザイン」という意味の「DRESS DESIGN FOR THE DIVINE BOVINE」などが並びます。訪れたときには英文に物怖じして流し見してしまっていた本たちも、こうして解説を読めるとミニーって勉強熱心なんだなーと改めて関心しますね。

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」54-55p(C) Disney


そんなミニーのデザイナーとしてのセンスを、仲間たちが称賛していることがわかる場所があるんです!そこは、東京ディズニーランドに入ってすぐに目に入る百貨店の「グランドエンポーリアム」。訪れた人が必ずといっていいほど立ち寄るショップです。この一角に「ミニーのコスチュームショップ」のウィンドウがあるのをご存知でしょうか。

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」10-11p(C) Disney


後ろの壁にはさまざまな有名キャラクターの肖像画がありますが、そこにはミニーに宛てた感謝のメッセージが書かれています。これは読みたくても現地では小さくて読みにくいので、本書で取り上げてもらえてうれしい限り!

中にはフック船長や、「美女と野獣」の野獣さん(?)からも感謝のメッセージが!ミニーってすごいですね。

こうして場所が離れていても、世界観の統一がされているのがディズニーパークの魅力となっています。英語を紐解けばわかる、キャラクターたちのプライベートな一面をぜひアナタも見つけてください!

そしてみっちみちに知りたい情報に満ちた本書の中から、もう一つご紹介したいのは私が小さい頃から何度も訪れたお気に入りの「カントリーベア・シアター」!

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」24-25p(C) Disney


「カントリーベア・シアター」は東京ディズニーランドのオープン以来、変わらぬ人気のショーで、18頭のユニークなクマたちがカントリー&ウエスタンの歌と演奏を披露しています。

ページを開くと、まずはアトラクションの時代設定や建設された背景などが丁寧に説明されています。そして建物から出るときに目に入るクマたちの掲示板の写真。本書ではこの掲示板に貼られているポスターや広告をも徹底解説!あんなに好きだったのに初めて知ることの数々で驚きの連続です。

「東京ディズニーリゾート 魔法のディクショナリー 英語と文化の深掘りガイド」26-27p(C) Disney


たとえば、掲示板の左上に「WANTED=指名手配」のポスターが。それには金髪の女の子が指名手配されているのですが、その「CRIMES=罪状」は「家宅侵入」「お粥の盗み食い」「椅子とベッドの破壊」「その他、平和な暮らしの阻害」と書かれていました。なるほど、あれ、これって「3びきのくま」の絵本の内容に似ている…と思ったら、やはり書いてありました。初めて知った事実に「おお~!」と心が高鳴ります。

さらに、右下のピンク色の手紙は北京のパンダから届いたファンレターというステキ設定!つたない字とスペルミスがカワイイ、と本書に記載されていたので手紙を読んでみると、たしかにyourがyorに、LOVEがLOVと書かれていました。一生懸命に英語で想いを伝えている様子さえも細かく設定した世界観の構築と配慮に思わず口元が緩みます。

英語表記の意味がわかることはもちろん、各施設の詳細な設定や時代背景、そこに記されている元ネタの説明など、ディズニーマニアもまだまだ知らないことが満載です。これらを読み解くことで、当時の人々の気持ちを想像しながら、より深くアトラクションの世界に入り込むことができるんです!

本書で予習をして、本書を手にして、実際にディズニーパークでその英語たちを見つけてみませんか?そして、一緒に行った友人や家族にちょっぴり自慢げに解説しちゃいましょう。「隠れミッキー」探しだけじゃない、新たなパークの楽しみ方がアナタを待っていますよ!

執筆:ネゴト / Micha

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