【首を舐めないでくれ!】海外の人はスキンシップがフレンドリー…?天然モブ教師が“王道ストーリー”を破壊

東京ウォーカー(全国版)

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キャラクターの死の前兆を感じてしまう展開を指す「死亡フラグ」。作劇においてお約束の一つとも言えるものだが、そうした予想を裏切る流れは大きなカタルシスを生み出すことも。漫画家の酒井大輔(@sakai0129)さんがヤンマガweb連載する『ゴリせん ~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~』は、次々に見舞う「あるある」な死亡フラグを折り倒していく体育教師「ゴリせん」を描く作品だ。

ヤンマガwebで連載中の『ゴリせん』 画像提供:酒井大輔


SNS上で発表した『〇〇で死ぬタイプの体育教師』シリーズが反響を博し連載に至った同作。2023年8月13日には単行本最新第6巻が発売され、相変わらずありとあらゆるフラグを破壊するゴリせんの活躍とともに、佳境に向かう物語にも注目が集まっている。ウォーカープラスでは今回、作者の酒井さんにインタビューを実施。キャラクターの制作秘話や、クライマックス間近のストーリーの裏側について話をうかがった。

死亡フラグを引き付ける体育教師が、そのすべてをねじ伏せる!痛快コメディ

「こんなところに一緒にいられるか!」と殺人現場で単独行動する、「戦争が終わったら結婚するんだ」と戦友に語り出す、今まで冴えなかったキャラクターが急に活躍しだす――。いわゆる「死亡フラグ」とは、フィクションにおいていかにもその人物が死を迎えそうな兆候や状況のことだ。

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」01画像提供:酒井大輔

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」02画像提供:酒井大輔


高校の体育教師を勤める主人公の「ゴリせん」は、強面で真面目、不思議なものに直面しても不用意に踏み込んでしまう、存在自体が死亡フラグの塊のようなキャラクター。しかし彼は自身に起こるさまざまな死亡フラグに対してなぜか無敵という側面があった。異能を持つ謎の組織やゾンビパニックなど、どんどんエスカレートする死亡フラグを粉砕しながら、体育教師としてまっすぐに突き進んでいくゴリせんの活躍がかっこよくも笑える作品だ。

「ゾンビが好きすぎてゾンビネタを描きすぎた」長編で描かれたゴリせんの舞台裏

1巻から重版を重ねるなど人気を誇る同作も6巻を数え、次巻の7巻で最終巻が予定されているなどいよいよクライマックスが近づいている。そんな「ゴリせん」の舞台裏を、作者の酒井さんに語ってもらった。

――6巻の発売おめでとうございます!率直な感想を教えてください。

【酒井大輔】ありがとうございます!「あのショート漫画がよくここまで続いたなぁ」という感じです(笑)。

――今回の6巻の進行で苦労した点、こだわった点を教えてください。

【酒井大輔】長編の話数調整や、全体のテンポ、かつ2つのストーリー同時進行は初めての経験だったので非常に苦労しました。

特にストーリーの同時進行物は難しいというのを聞いていたので、読者が混乱するので一話ごとに南極星編とアメリカ編が行ったり来たりしないようにしたり、話の面白さが片方に傾かないようにアメリカ編に急遽変な仲間たちを作ったりと、かなり四苦八苦して描きました。

こだわった点は、私は“ゾンビもの”が大好きなのでゾンビネタに力を入れました。ただ、ゾンビが好きすぎてゾンビネタを描きすぎてしまったのは反省です(笑)。

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」03画像提供:酒井大輔

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」04画像提供:酒井大輔


――6巻のカバーデザインについて、どのような意図と想いを込めたのでしょうか。

【酒井大輔】カバーデザインのコンセプトは6巻の最後の黒幕のセリフからきています。ネタばれになるので読んでいただければと思います!

ちなみに、最初はゴリせんに天使の羽が生えていたのですが、編集さんから「さすがにふざけすぎです」と突っ込まれ…。それで、デザイナーさんに相談して後光を入れるなどして今のデザインになりました。このように、色々な方に協力していただき6巻が完成しました。ぜひ読んでみてください!

個性あふれる敵キャラクターは即興!?予想外に「化けた」キャラも


――ゴリせんには多くの敵キャラが登場していますが、酒井さんにとって「これのキャラは狙い通りに作れた」というお気に入りが入れば教えてください。

【酒井大輔】実は敵キャラに関しては、その場で考えることが多いので事前に狙って作るということがほとんどないんです(笑)。本当に狙い通りに作れたキャラとしては浦木サイゴくらいでしょうか。

――では、「おもいのほか跳ねたな」と感じるキャラクターは?

【酒井大輔】跳ねたと思ったのは、南極星の首領ポーラ様ですね。思いのほか評判が良くてうれしいです。「南極星の設定が好きでバトル漫画でみたい」というお声もいただいてうれしい限りです。味方キャラだと一輪と上沢花詩月センパイですね。特に後者は「噂話好きのうわさわばなしづき」の名前を気に入ってもらえることが多いのでうれしいです。

――長期に渡る連載となった本作ですが、当初の設定と役割が大きく変わった登場人物はいますか?

【酒井大輔】これはやはり一輪です。初登場時はただの敵でしたし、まさかこんな重要キャラになるとは思わなかったです。あとは味方キャラは基本的に再登場させるつもりで作ってなかったので、私としてはどれも役割が変わったなぁという感じです。

――現在、読者からもっとも人気のキャラはゴリせん以外だと誰になりますか?

【酒井大輔】たぶんこれも一輪だと思います。

――今後、「もっと輝かせたい!活躍させたい」と思っているキャラを教えてください。

【酒井大輔】今回の長編には「脇役を活躍させたい!」という思いもあったので概ねその気持ちは昇華できたかと思います。ただまだ一人だけ描けてないキャラがいるので次の7巻ではそこを描けたらと思います!

――最後に、告知やインフォメーションがあればお知らせください。

【酒井大輔】思いのほか長く連載しましたが次の第7巻が最終巻となります!どうぞ最後までよろしくお願いいたします!

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」05画像提供:酒井大輔

「ゾンビもので真っ先に死ぬタイプの体育教師」06画像提供:酒井大輔

取材協力:酒井大輔(@sakai0129)

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