昆虫ハンター・牧田習が解説するオドロキの昆虫雑学!カイコは人間が飼っているだけで自然界にはいない

東京ウォーカー(全国版)

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夏真っ盛り!夏と言えば昆虫の季節です。

テレビでもお馴染みで注目度急上昇中!最近では『昆虫ハンター・牧田 習のオドロキ!!昆虫雑学99』を上梓した昆虫ハンター・牧田習が、オドロキの昆虫雑学を解説!昆虫たちのびっくり生態を全27回でご紹介します。

子供も大人も「夢虫(むちゅう)」になること間違いナシ!

カイコは人間が飼っているだけで自然界にはいない

カイコは人間が飼っているだけで自然界にはいない『昆虫ハンター・牧田習のオドロキ!!昆虫雑学99』(著:牧田習)

絹(シルク)を作るために飼育されているガの一種、 カイコ をご存知でしょうか?カイコは幼虫も成虫もきれいな真っ白な体が特徴的な昆虫です。幼虫時代は、クワの葉を食べて育ち、繭を作ってサナギになり、成虫になるとなにも食べません。このサナギになる時に作る繭から人間が糸を取り、絹として利用してきました。

人間は数千年もの間、カイコから絹糸を取り続けてきたのですが、このカイコには他の昆虫では信じられない事実があります。それは、 野生のカイコは世界中のどこにもおらず、人間が飼育している個体しかいない のです。ほとんどの場合、人間が飼育している昆虫は自然界にも生息しているのですが、カイコは自然界で見つけることができません。

人間がガの仲間から糸を取る歴史は5000年以上もあるのですが、その間になにかが起き、 カイコは人間が世話をすることなしには生きていけない生き物になってしまいました。 カイコと人間の歴史上でなにがあったのか、謎は深まるばかりです……。

データ

■データ
名前 ◎カイコ(カイコガ)
開長(成虫) ◎4cmほど
生息地 ◎世界中で飼育されている
活動時期(成虫) ◎養蚕場では通年
特徴 ◎真っ白な体を持つ
採取難易度 ◎自然界にはいない
→「第1回から読む」

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