特別公開講座・横浜学「横浜と金融」が開催!

横浜ウォーカー

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関東学院大学×横浜ウォーカーのコラボイベントとして開催されている特別公開講座「横浜学」。2017年6月18日、第25回となる講義が開催された。テーマは「横浜と金融」。

貿易の街・横浜と切っても切れない金融の話に、受講者たちは真剣な表情で耳を傾けた


始めの登壇者は千葉商科大学名誉教授、齊藤壽彦先生。1880(明治13)年に設立された特殊銀行であり、戦前の世界3大為替銀行の1つにも数えられた「横浜正金銀行」の成り立ちと役割について解説してくれた。横浜に集まった日本商人の貿易の便を図るため、正貨の供給の安定化、外国為替業務などを目的に設立された「横浜正金銀行」。明治期から戦前にかけて急速に成長していく日本を国際金融面で支え、共に発展していったのだという。

続いて登壇したのは浜銀総合研究所会員サービス部部長の本城直樹先生。前身にあたる銀行から数えて約150年にわたって横浜市と共に歩んできた「横浜銀行」の歴史を紐解き、紹介してくれた。明治・大正・戦前期、80行もの銀行が設立された神奈川県だったが、当時は銀行の破たんも珍しくなく、特に「開港地」である横浜では銀行の廃業が多かったという。1920(大正9)年、当時の横浜で最大の普通銀行が破たんし、その預金者救済と地域経済安定という特別な使命を負って「横浜興信銀行(のちの横浜銀行)」が誕生したのだと設立経緯を解説した。

最後に横浜市立大学名誉教授、藤野次雄先生が登壇。人口減少や少子高齢化など大都市・横浜においても今後の大きな懸念材料となっている問題を指摘し、地域の金融機関が担うべき役割について解説してくれた。藤野先生は実際の事例として、三浦市・かながわ信用金庫・横浜市立大学などが連携して行った三浦地域の地域活性化シンポジウムを紹介。「地域金融機関とその地域が連携・意思疎通し、活動を継続していくことで共通の問題を解決していけるのではないか」と締めくくった。

横浜と金融との歴史を知り、地域と金融機関との新しい関係性を提示した今回の講座。街の発展に金融機関は欠かせない存在なのだと再認識させてくれる内容となった。

次回は「横浜とアート」をテーマに9月3日(日)の予定だ。【横浜ウォーカー】

奥村沙枝奈

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