「ジブリパーク」がある愛知県の“おいしい体験”で、体も心も満腹になろう!オススメの《食》体験プログラム3選

東京ウォーカー(全国版)

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スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」が「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にオープンし、今まで以上に注目が集まる愛知県。せっかく愛知県へ観光に訪れるのなら、周辺の魅力的なスポットも巡ってみてはいかがだろうか。

愛知県はまさにグルメ王国。「名古屋めし」をはじめ、ご当地グルメが豊富なことで知られている。そこで今回は、地元の食材や食文化に触れる“食”に関する体験をご紹介。実際に食べるだけでなく、その“食”が根付いた歴史や経緯を知ることでさらにおいしく、心も満腹になること間違いなし!


《「名古屋名物」山本屋の味噌煮込みうどんづくり体験プラン》(愛知県名古屋市)

アクセス:ジブリパークより車で約25分

名古屋市千種区大久手町にある「味噌煮込みうどん 大久手山本屋」。外まで味噌のいい匂いが漂ってくる!

1925年、商店街で有名な名古屋・大須で創業した「味噌煮込みうどん 大久手山本屋」。初代・島本万吉(しまもとまんきち)氏と妻・きぬ氏が、「山本にこみ」と呼ばれていたうどん店を引き継ぎ開業したのが始まりなのだとか。現在5代目が切り盛りする同店では、職人さんと一緒に麺打ち体験ができるとのことで、料理が趣味というモデルの佐倉えりさんが参加してきた様子をレポート!

講義をしてくれたのは、5代目で専務取締役の青木裕典さん。高校や大学で講演会をすることもあるそう

まずは大久手山本屋の歴史や、味噌と味噌煮込みうどんに関する簡単な講義を受ける。同店が使用する味噌は、愛知県岡崎市の老舗味噌蔵「カクキュー」の3年熟成八丁味噌。この味噌をベースに、白味噌などを独自の製法でブレンドしている。出汁はカツオ節やムロアジ、イワシなどを、その日の具材に合わせて配合。特にムロアジを出汁に使うのは愛知ならではだという。また使用する土鍋は特注の信楽焼。一般的な土鍋と違って、フタに穴が開いていないのが特徴だ。このフタの秘密は、後ほど!

麺打ち指導をしてくれるのは、4代目の青木一哉さん(右)

いよいよ麺打ち体験がスタート。生地はすでに粉からこねて、寝かせたものが提供される。生地に使う材料は、小麦粉と水だけ。うどん生地には塩も入っていることがほとんどだが、塩を入れないことで煮込んだ時に麺と味噌がうまく絡み、独特の食感が出せるのだという。小麦粉と水の配合は、毎日の気温や湿度によって変えている。

まずは手をグーの形にして、体重をかけながら生地を伸ばしていく。力加減が大事で「体重をかけすぎてもダメ、抜きすぎてもダメ」だそう。

力加減は長年の経験から、手の感覚だけでわかるようになるとのこと。青木さんいわく「伸ばしが一番大事な工程」なんだとか

続いて麺棒で生地を伸ばしていく工程。麺の太さを均一にするために、ムラなく伸ばす必要がある。麺棒を中心から外側に向かって転がして、少しずつ伸ばしていく。ポイントは端まで伸ばさず、生地の端ギリギリで麺棒を止めること。ある程度薄くなったら、次は麺棒に巻き付けて転がしながらさらに伸ばす。割り箸くらいの薄さになったらOKだ。

打ち粉には、更科そばなどに使う真っ白な高級そば粉を使用

生地が伸びたら、うどんがくっつかないように打ち粉をする。多くの場合、打ち粉には小麦粉や片栗粉を使用するが、同店ではそば粉を使用する。これは麺をそのまま土鍋で煮込む際、スープに程よいトロみをつけてくれるなどの役割があるからだという。まんべんなく打ち粉をしたら、生地を3回折りたたむ。

切る時の立ち方は、足を肩幅に開き、膝を軽く曲げるのがポイント

切板にも打ち粉をしたら、切りの工程へ。姿勢が重要とのことで、まずは立ち方のレクチャーを受ける。包丁はギュッと握らず、指で支えるように軽く握る。姿勢が整ったら、麺の幅は割り箸くらい、断面が正方形になるように切っていく。とはいえ自分で食べる麺だから、太さはある程度お好みでOK。力は入れずに、包丁を落としていくイメージで切っていくと、うまくいくそうだ。

4代目の青木さんはそば切り包丁ではなく、餅切り包丁を使う。両刃・薄刃が生地を切るのに最適なのだそう

コツはあまり考えすぎずに、リズムよく切っていくこと。麺の太さにバラつきがあると、茹で上がった時に硬い麺や柔らかい麺が出てしまい、食感が悪くなる。店で出せるレベルになるには、生地をこねるところから切るまで、相当な年月の修業が必要なのだとか。

土鍋を火にかけたら鶏肉やネギなど具材を投入し、時折混ぜながら煮込む。麺を入れるタイミングは「早すぎても、遅すぎてもダメ」

麺が打ち終わったら体験パートは終了。調理は職人さんが担当してくれるから、あとは食べるのを待つのみ。短い時間で一気に煮込むため、麺や具材を入れるタイミングが非常に重要とのことで、職人さんは厨房にズラリと並んだ土鍋に目を光らせる。グツグツと煮立って具材に火が通ったら、仕上げに卵を落として完成だ。

作ってもらえるのは店で一番人気の「親子味噌煮込みうどん」。天ぷら、味噌おでん、ご飯、漬物もセットで食べ応え十分!

店内に充満する味噌と出汁の匂いにお腹はペコペコ。グツグツと音を立てながら目の前に味噌煮込みうどんが運ばれてくれば、いよいよ実食タイムだ。ここで前述した土鍋の秘密を披露。味噌煮込みの土鍋のフタに穴が開いていないのは、取り皿として使用するためだ。味噌煮込みうどんの熱気で、フタも熱々。このフタを取り皿にして食べることで、冷めにくく温かい状態を保ちながら食べることができる。

有名人オススメの店として、テレビに登場することもしばしば。地元で愛され続けているだけでなく、県外から足を運ぶファンも多い

店内には俳優やアーティストなど有名人のサインが多数あり、創業100余年の歴史を感じさせる。味噌煮込みうどんだけでなく、手羽先の唐揚げや天むす、味噌串カツなど、ほかの名古屋めしも充実しており、体験とは別料金にはなるが単品メニューとして注文可能だ。名古屋ならではの食材や製法、職人の技を間近で体感することで、よりいっそう味噌煮込みうどんをおいしく楽しく食べられる体験だ。

「味噌が濃厚だけど、しっかり出汁が効いていて旨味たっぷり!」

【体験したモデルの佐倉えりさんのコメント】
「自分で打ってみた麺は太さがまちまちで、硬さも違って…。でも、なんだか愛着が湧きました(笑)。体験してみて初めて、職人さんの凄さを実感。名古屋の魅力がギュッと詰まったおいしい味噌煮込みうどんでした!店内にはジブリのポスターやジグソーパズルがたくさん飾ってあって、ジブリパークを応援したい気持ちが伝わりました」

●《「名古屋名物」山本屋の味噌煮込みうどんづくり体験プラン》/会場:味噌煮込みうどん 大久手山本屋/住所:愛知県名古屋市千種区大久手町5-9-2/電話:052-733-7413(火曜~日曜11:00~22:00)/開催日:土曜・日曜 ※そのほか詳細Webページを要確認/時間:10:00~12:00/休み:体験は月曜~金曜、年末年始/料金:体験 1人5000円/駐車場:9台(無料) ※提携コインパーキングあり/アクセス:名古屋高速2号東山線・春岡ICより車で約3分/URL: https://a-yamamotoya.co.jp/index.html


《常滑ワイナリーツアー&知多牛ステーキ ランチ or ディナー》(愛知県常滑市)

アクセス:ジブリパークより電車(リニモ→地下鉄→名鉄)で約110分

日本のワイン作りでは珍しく、比較的暖かな太平洋側の愛知県常滑市にあるワイナリー「常滑ワイナリー ネイバーフッド」。ここでは温暖な気候のもと、ブドウを栽培し、ワインを醸造している。常滑焼で有名な同地の土で作るワインは酸味が強く、旨味も強い味わいが特徴。一部のワインは樽の代わりに、常滑焼の甕(かめ)で熟成させている。

毎年8月頃にブドウを収穫、搾汁機で果汁を絞って6000リットル以上を生産している

体験では、最初にワイナリーの敷地内をスタッフが案内。まずはシャルドネやピノ・ブラン、ピノ・ノワールといった品種の白ブドウ畑や赤ブドウ畑を見学する。温暖な地で育てるための工夫や、常滑の土の特徴を説明してもらおう。続いては醸造所へ移動。ワインの作り方を、実際に使う機械とともに解説してくれる。

地元食材&常滑ワインのマリアージュは、究極の地産地消体験!

ツアーの最後にはワイン4種類をテイスティング。さらにこの体験プログラム限定の特典として、スタッフいち押しワイン1杯が提供される。その後は、ワイナリー併設農家レストラン「サンセットウォーカーヒル」にてランチまたはディナーを堪能。メインディッシュの知多牛ステーキは、225グラムの大ボリュームだ。ほかにも地元野菜をふんだんに使った地産地消料理がついてくる。絶景ロケーションでの至福の食体験を楽しんで。

●《常滑ワイナリーツアー&知多牛ステーキ ランチ or ディナー》/会場:サンセットウォーカーヒル/住所:愛知県常滑市金山上白田130/電話:0569-47-9478/時間:10:30~、16:30~/休み:木曜、第2・4土曜/料金:ワイナリーツアー+知多牛ステーキランチ or ディナー 1人7000円/駐車場:30台(無料)/アクセス:名鉄常滑線・蒲池駅より徒歩約17分/URL: https://www.sunsetwalkerhill.jp/index.php


《名古屋円頓寺・四間道食べ歩きガイドツアー》(愛知県名古屋市)

アクセス:ジブリパークより車で約35分、ジブリパークより電車(リニモ→地下鉄)で約60分

愛知県名古屋市で最も古い商店街の1つと言われる「円頓寺(えんどうじ)商店街」。名古屋駅と名古屋城の中間に位置しており、長久山圓頓寺の門前町として栄えたのがその起源なのだそう。そんな商店街や周辺には今もなお、ノスタルジックな昭和の風景が多数残っている。

東海地方でも一部にしか残っていない「屋根神様」などを解説する

このプログラムでは「円頓寺商店街」を中心に、その周辺エリアをガイドと一緒に散策。尾張徳川家とも縁のある長久山圓頓寺や、商店街に昔からある下駄屋や着物屋を巡る。また、円頓寺商店街から浅間神社に延びる「四間道(しけみち)」も案内。こちらには、石垣や土蔵、町家が建ち並んでおり、下町の風情を感じられる。

円頓寺商店街の「肉の丸小」はコロッケが名物

昼が近くなったら、昔ながらのコロッケが食べられる「肉の丸小」や、名古屋発祥と言われる片手サイズのお好み焼きを食べ歩き。デザートは和菓子屋や駄菓子の問屋で、昔懐かしいお菓子を味わおう。

●《名古屋円頓寺・四間道食べ歩きガイドツアー》/会場:喫茶、食堂、民宿。なごのや/住所:愛知県名古屋市西区那古野1-6-13/電話:052-629-5828(ツーリズムデザイナーズ、平日10:00~17:00)/時間:11:00~13:30(所要時間約150分)/休み:水曜 ※臨時休業あり、要問い合わせ/料金:1人9000円/駐車場:なし/アクセス:名古屋市営地下鉄桜通線・国際センター駅より徒歩約15分/URL: http://discovernagoyatours.com/2249.html




※感染症対策を行い、了承を得て撮影時のみマスクを外しています。
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※商品・サービスの内容は2023年3月6日時点のものであり、予告なく変更になる場合があります。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で随時情報が変わる場合があります。ご利用の際はできるだけ事前確認をおすすめします。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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