「ジブリパーク」のある愛知県で、“かわいいを作る旅”を!女子旅にオススメの《作る》体験プログラム3選

東京ウォーカー(全国版)

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スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」が「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にオープンし、今まで以上に注目が集まる愛知県。せっかく愛知県へ観光に訪れるのなら、周辺の魅力的なスポットも巡ってみてはいかがだろうか。

そこで今回は、“女子旅”をテーマに、大人女子の知的好奇心を満たす体験ができるスポットをピックアップ。原料を採掘している鉱山の見学と化粧品作り体験や、キラキラ輝くガラス工芸体験、繊細なミニチュア食器づくりなど、ここでしかできないスペシャルな経験に心がときめくはず!


《日本で唯一!セリサイト採掘鉱山探検&手作りコスメ体験》(愛知県北設楽郡東栄町)

アクセス:ジブリパークより車で約120分

セリサイト鉱山の見学の様子。坑道は高さ2メートル以下の場所もあり、背が高い人は頭上注意だ

愛知県北東部の北設楽郡東栄町に、「セリサイト(絹雲母)」を採掘している日本で唯一の鉱山があることをご存知だろうか。セリサイトとは、ファンデーションなど化粧品の原料として使われる鉱物だ。ここで毎月第2土曜日に、鉱山見学と採掘されたセリサイトを使用した手作りコスメ体験ができる特別なプログラムが開催されている。一体どんな内容なのか、実際に参加したモデルの古河ちあきさんがレポート!

三信鉱工 代表取締役の三崎順一さんのガイドのもと見学ツアーが進む。三崎さんの温かな人柄にも癒やされる

訪れたのは、豊かな自然あふれる東栄町の山中にある「三信鉱工」だ。まず始めに、同社の代表取締役である三崎順一さんより、鉱山の歴史や見学時の注意事項などについて説明を受ける。同社の有する「粟代(あわしろ)鉱山」で採掘されるセリサイトは、白くきめ細やかで感触が柔らかく、肌を包むファンデーションの原料にぴったりなんだとか。このような高純度、高品質のセリサイトは希少価値が高く、世界中の大手化粧品メーカーに採用されているそう。

ここが鉱山の入り口。祀られている神棚に手を合わせてから、坑道の内部へ。「世界中の“美”がここから始まっていたんですね」

現在、同社で採掘中の坑道は6カ所あるが、そのなかで今回は1964年に開坑したという「日向坑」に案内してもらった。安全のためヘルメットを着用し、いよいよ鉱山の内部へ!なお、泥などで足元が滑りやすいので、歩きやすい靴と汚れてもいい服装がマストだ。

掘り進めている坑道の先端に行き着いた

三崎さんの道案内のもと、薄暗い坑道をドキドキしながら進んでいく。目の前に広がるのは、まるでアドベンチャー映画の中に入り込んだような異空間!坑道の内部は湿度が高く、気温は年間を通して18度前後になっている。

三崎さんがセリサイトの鉱床を見せてくれた。鉱床の形状から機械化が難しく、手作業で採掘を行っている

セリサイトの原鉱石。しっとりとした質感だが、肌に触れた部分は意外とさらりとしている

この鉱山では、セリサイトの原鉱石が集まる鉱床や岩脈の性質などから、採掘作業も掘進作業もすべて人力で行われている。多くの鉱山で機械化が進むなか、このように人力で作業を続ける現役の鉱山はほとんどないのだとか。実際に使用されているトロッコや鉱山用小型ローダー(運搬車)なども間近で見せてもらった。

人力で掘進作業を行う鉱山が減ったため、現在はもう国内製造されていないという貴重な鉱山用小型ローダー(運搬車)

約90分間の鉱山探検を終えたあとは、コスメの手作り体験の会場である「東栄町体験交流館 のき山学校」へ自家用車などで移動。ここは閉校した旧東栄町立東部小学校の木造校舎をリノベーションした施設で、カフェも併設している。鉱山からは車で15分ほどの距離で、公共交通機関はないので注意しよう。

ノスタルジックな雰囲気の「東栄町体験交流館 のき山学校」

この日、講師としてコスメ作りを教えてくれたのは、手作りコスメ体験教室「naori」の運営や化粧品開発を行っている「もと」の大岡千紘さん。まずは使用する素材や作り方に関するレクチャーを受け、実際にファンデーション作りがスタート!なお、ファンデーションのほかにも、パウダーチーク作りやボディパウダー作り(各7700円、鉱山見学込み)も選択できる。

ずらりと並んだ化粧品の原料にテンションが上がる!

メインの原料になるのが、先ほど見学した鉱山で採掘され、化粧品用に精製されたセリサイトだ。このセリサイトをふんだんに使用することで、肌触りがよく透明感のあるファンデーションができるのだとか。さらに、皮脂を吸着して肌を引き締める効果があるといわれるカオリン、ツヤ感を出すためのマイカパール、色味を付けるための天然の色素など、合計6種類の原料を慎重に計り、すり鉢で丁寧に混ぜていく。

すり鉢で混ぜる作業がとても重要。色ムラにならないよう、20〜30分かけてじっくり混ぜる

原料の配合は、肌色や仕上がりの好みに合わせてその場で講師に相談できるので安心だ。均一に混ざったら、最後に茶こしでふるって、オリジナルの保存容器に入れて完成!

最後に講師がファンデーションの色味をチェック。塗り方も教えてくれる

出来上がったファンデーションをつけると、より透明感のある美しい肌に。美へのモチベーションがさらに高まった!

【体験したモデルの古河ちあきさんのコメント】
「毎日使っているファンデーションの原料がこんな風に採掘されているなんてびっくりです!今まで映画などでしか見たことがなかった鉱山の様子をリアルに知ることができて、とても貴重な体験でした。手作りファンデーションの原料はすべて天然素材で、お肌に優しいのもうれしいです」

●《セリサイト採掘鉱山探検&手作りコスメ体験》/会場:三信鉱工(セリサイト採掘鉱山探検)、東栄町体験交流館 のき山学校(手作りコスメ体験)/住所:愛知県北設楽郡東栄町振草上粟代宮平3(三信鉱工)、愛知県北設楽郡東栄町下田軒山13-7(東栄町体験交流館 のき山学校)/電話:0536-78-5102(もと、平日9:00~17:00)/開催日:毎月第2土曜 ※不定期開催あり、詳細は要問い合わせ/時間:10:30~15:30(集合は10:20~10:30、途中昼食休憩あり)/料金:鉱山見学&ファンデーション作り体験 大人1人8800円ほか/駐車場:20台(三信鉱工、無料)、10台(東栄町体験交流館 のき山学校、無料)/アクセス:三遠南信自動車道・鳳来峡ICより車で約25分/URL: https://naori-toei.jp/


《三河工芸ガラス美術館 おうちランプ製作》(愛知県西尾市)

アクセス:ジブリパークより車で約70分

愛知県西尾市にある「三河工芸ガラス美術館」は、地元のガラス工芸作家が設立したユニークな施設。巨大な万華鏡の中に入り込んだような体験ができる作品「スフィア」や、名画の一場面をガラスアートで表現した「シネマグラス」など、多彩なガラス作品を見るだけでなく体感できることで人気だ。同館は1階が体験教室、2階と3階が展示室になっている。

さまざまな色に変化する巨大万華鏡「スフィア」は、フォトジェニックだと話題!

同館ではさまざまなガラス製作体験コースを用意しているが、入門編としておすすめなのが、ステンドグラスを使った家型のランプづくりだ。所要時間は約60分で、カット済みのガラスから好みの色を選んで組み立て、ハンダ付けを行うという内容。ハンダ付けには少々コツが要るが、アットホームな雰囲気の中で講師から丁寧に教えてもらえる。

タテ約8センチ×ヨコ約6センチのかわいらしい「おうちランプ」が完成する

完成した作品を当日持ち帰れるのもうれしい。ガラス越しの温かな灯りを眺めながら、旅の思い出に浸ってみてはいかがだろうか。

●《三河工芸ガラス美術館 おうちランプ製作》/会場:三河工芸ガラス美術館/住所:愛知県西尾市富山町東郷5/電話:0563-59-3334/時間:10:00~17:30(最終入場17:00)、体験は13:30~、14:00〜/休み:月曜、第1火曜(祝祭日の場合は翌平日)、年末年始/料金:体験+入館券 中学生以上1人3800円/駐車場:40台(無料)/アクセス:東名高速道路・岡崎ICより車で約50分/URL: http://mikawakougei.com/


《かわいいミニチュア食器づくり 鋳込み&絵付け体験》(愛知県瀬戸市)

アクセス:ジブリパークより車で約25分、ジブリパークより電車(リニモ→愛知環状鉄道→名鉄)で約50分

“陶芸のまち”として知られる愛知県瀬戸市にある「ノベルティ・こども創造館」。ノベルティとは、瀬戸では陶磁器製の置物や装飾品のことを指す。同館は、海外からも高い評価を受けてきた“セト・ノベルティ”の歴史や技術の見学、体験ができる施設だ。ここで現在ジブリパークの第1期開園を記念して、人気陶芸作家の水野このみさんがデザインしたミニチュア食器づくり体験プログラムが開催されている。

瀬戸市在住で、陶磁胎七宝作家として人気の水野このみさんデザインによるミニチュア食器

主な体験内容は、型へ粘土を流し込む「鋳込み」の作業と上絵付けの作業で、所要時間は約90分、対象は小学生以上。製作した作品は焼成され、後日手渡しもしくは発送してもらえる。なお、本プログラムで製作できる作品は月替わりになっている。2023年3月12日(日)と26日(日)は、ミニチュアの花瓶、4月9日(日)と23日(日)はミニチュアテーブルランプ、5月14日(日)と28日(日)はミニチュアバスケット、6月11日(日)と25日(日)はミニチュアトレーの予定だ。

石こう型へ粘土を流し込む鋳込みの様子

繊細でキュートなミニチュアは見ているだけでうっとり。映画に登場する小人の気分になれそうだ!

●《かわいいミニチュア食器づくり 鋳込み&絵付け体験》/会場:ノベルティ・こども創造館/住所:愛知県瀬戸市泉町74-1/電話:0561-88-2668/開催日:2023年3月12日(日)、3月26日(日)、4月9日(日)、4月23日(日)、5月14日(日)、5月28日(日)、6月11日(日)、6月25日(日)/時間:10:30~12:00(集合は10:25)/料金:小学生以上1人1000円、入館料無料/駐車場:20台(無料)/アクセス:名鉄瀬戸線・尾張瀬戸駅より徒歩約13分/URL: http://www.city.seto.aichi.jp/docs/2010111000080/




※感染症対策を行い、了承を得て撮影時のみマスクを外しています。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※商品・サービスの内容は2023年3月13日時点のものであり、予告なく変更になる場合があります。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で随時情報が変わる場合があります。ご利用の際はできるだけ事前確認をおすすめします。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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