所要約60分! 話題の「函館要塞」の砲台跡を巡る函館山ハイク

北海道ウォーカー

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函館山といえば、観光で絶対ハズせない夜景鑑賞スポット……なのですが、実は昔、大小5か所の砲台が建設された要塞跡でもあるんです。現在、一般開放されている砲台跡は4か所。函館山散策コースの一つ「千畳敷コース」では、千畳敷砲台や司令所跡などを見ることができるんですよ。今回は歴史に触れながら函館山の豊かな自然にも癒される、所要約60分の千畳敷コースを紹介しますね! 山の中なので、襟の付いた長袖の服に帽子、履き慣れた運動靴で行きましょう。

ロープウェイで函館山山頂展望台へ


函館山・千畳敷コースへ。まず初めに現れる砲台跡は…


行きは函館山ロープウェイに乗ってラクラク移動。通常は10分間隔(混雑時は5分間隔)で運行していて、山麓駅から山頂駅までは約3分で到着。ここから散策スタート。まずはつつじ山駐車場へ。

つつじ山駐車場から御殿山第2砲台跡へ


【写真を見る】函館山・御殿山第2砲台跡


駐車場から階段を上り歩いて行くと、御殿山第2砲台跡が現れます。当時、遠方から侵入する敵艦船を攻撃する砲戦砲台として、28cm榴弾砲6門を設置。しかし射程は7.6キロ程度なので、津軽海峡の真ん中にも届かなかったそう。

函館山・御殿山第2砲台跡の伝声管


各砲座間の指示伝達は、石垣に開いた穴(伝声管)から肉声で伝えられていたんですよ。

函館山・寒川集落跡の展望地


砲台跡を過ぎ、千畳敷コースを歩いていくと、昔は人が住んでいた寒川集落跡の展望地が。良い景色ですねぇ。

千畳敷コースを進むと2ヶ所の砲台跡が


館山・千畳敷砲台跡


道端に咲く季節の花や小鳥のさえずりを聴きながらのんびり歩くこと40分、「千畳敷砲台跡」に到着。ここにも28cm榴弾砲6門が設置されていたんです。飲料用に雨水を貯めていた貯水槽やトイレの跡も見学できますよ。

函館山・千畳敷砲台跡。便器に使われていた陶器の破片が残っている


千畳敷戦闘司令所跡から千畳敷休憩所へ


函館山・戦闘司令所の全景。ここから360度見渡せる


千畳敷砲台跡から少し足を延ばすと、函館要塞全体の指揮所として竣工された「千畳敷戦闘司令所跡」に到着。ほかの砲台跡の観測所と比べ、規模も設備も違い、秘密基地のようですね。

函館山・千畳敷戦闘司令所跡の電話室


電話が左右各4台設置されていた電話室内部も見られます。

函館山・千畳敷休憩所


司令所跡から休憩所へ。ここからは御殿山山頂と函館の街並みを見渡せます。

さて、ここまで所要約60分。ちなみに、散策コースや要塞についてもっと知りたいという方はこちらへ……。

函館山ふれあいセンター


函館山ふれあいセンター・28cm榴弾砲の復元模型


季節の動植物や散策コースなどの情報提供をしているのがここ。ボランティアによる散策ガイドも実施しているので、気軽に利用してみよう(要問合せ)。写真は、御殿山第2砲台跡などに設置されていた28cm榴弾砲の復元模型。要塞に使用されていたレンガの展示もしていますよ。

■住所:函館市青柳町6-12 ■電話:0138・22・6799 ■時間:8:45~17:30 ■休み:月曜・火曜・祝日(12~3月は土曜・日曜・祝日)

軍事上の理由から一般市民の入山が一時禁止され、森林伐採などを免れたことで豊かな自然が残った函館山。約600種類の植物に囲まれながら、歴史に触れるハイキングに出掛けてみてはいかが?

【北海道Walker編集部】

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