ダイノジ・大地洋輔が語る『映画 えんとつ町のプペル』の魅力。「世界よ、これがニシノだ!」

東京ウォーカー(全国版)

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西野亮廣(キングコング)が原作・脚本・製作総指揮を務める『映画 えんとつ町のプペル』が話題だ。この冬最も注目される映画のひとつである本作の公開を記念して、西野をよく知る6名の著名人による応援コメント動画が配信されている。今回は、西野が業界内外から袋叩きに遭っていた時代も、よき先輩として寄り添い、応援していたダイノジの大地洋輔が、『映画 えんとつ町のプペル』の見どころを動画では未公開だった部分も含めてご紹介。いよいよずっと目指してきた世界戦に挑もうとする後輩・西野に熱いエールを贈る!

コンビの公式YouTubeチャンネル「ダイノジ中学校」で『映画 えんとつ町のプペル』の解説動画を上げるなど、公私にわたって西野を応援する大地洋輔


――映画を観終わっていかがですか?

「いやーもう、むちゃくちゃ良かったです、もう。何が良かった、とかじゃないですもん。頭からケツまで全部が良かった!西野くん、僕らは『西野先生』って言ってますけど(笑)、西野くんの考え方、今まで置かれてきた境遇とかが、僕らはわかるじゃないですか。だから観ていて『西野くんの話だな』と思ったんですけど、でもそれは、観ている僕らの話にもなるんですよね。語弊あるかもしれないですけど、ルビッチは僕でもあると思うんですよね。僕は公開したら子供と絶対に行くつもりなので、だからもちろん子供に観せたいんですけど、僕の親にも観せたいし、いろんな人、いろんな世代の人にすすめられるし、なんだったら世界の人にもすすめられるじゃないですか、これは。だからもう、そういう意味では頭からケツまで最高でしたね。素晴らしかった!彼は天才ですよね!いやー良かったです、はい」

――好きなキャラクターとか好きなシーンを聞きたかったんですけど、なんだか聞きにくくなってしまいました(笑)。

「好きなキャラクターでいうと、僕は……普通はルビッチとか、プペルとか、お父さん(ブルーノ)になるんでしょうけど、僕はアントニオかなぁ。ああやってね、実は(夢を)信じて頑張っている人をすごく応援したいけど、あの町の中にいたら堂々と応援できないじゃないですか。それで、『お前、いつまでそっちでやってんのよ』『早く空気読んでこっち来いよ』って、僕は言っちゃうタイプです。言っちゃうタイプだし、今もそうかもしれないです。でも西野くんと出会って、西野くんがやっていることで世の中が変わっていく様を見たときに、『あぁ、俺らも変わらなきゃいけないな』って。……西野くんがやっていることを見て『あいつイタイな、サムイな』って言うんじゃなくて、西野くんが見ている光景、風景はどんなものなんだろうな、って思ったんです。やっぱり先輩としてはーー僕らも芸歴でいうと先輩なんですけどーー『なにお前ら、西野くんがやっていることについてってるの?』って言う人はいるかもしれないですけど、でも、言い方は悪いですけど、(西野が見ている夢や行動に)乗っかっていく、ついていくほうが素敵なんじゃないかと。それに気づくまでは、やっぱり『アントニオ』なんですよね。でも、アントニオはアントニオで『本当は信じていたんだけど……』という気持ちもあるじゃないですか。でも最後はルビッチに、『やっぱ信じてよかった』ってなってね」

――アントニオに感情移入する人は多そうですよね。

「アントニオが他人事に見えないっていうか。……しかもアントニオはピンクの服、シャツ着てるじゃないですか。僕は漫才の衣装がピンクなんですよ。たぶん西野くんね、俺をモデルに作ったんじゃないかなと思うんですよね、アントニオを。当て書きじゃねーかなって、俺は思ってるんですよ。今度(西野に)ちょっと会う機会があるんで、そのときに確認しますけど。もしそれで『実はそうなんです』ってなったら、もう眉毛を剃る覚悟はできてます。アントニオに寄せたいと思います、はい」

――かつてアントニオも星を見ていたんだけど、黙ってしまったんですよね。

「そうです、そうです。星を見て、言おうと思ったけど、それに対して何かを言われる、ようは町にそぐわない人たちを排除しようとする力を目の当りにして、やっぱり『喋っちゃだめだ』ってなってしまった。しかもお母さんと一緒にいるときだったから、お母さんにも迷惑かけちゃダメだし……。そういうシーンもすごくたくさんあるんですよね。『周りのみんなに迷惑がかかるだろ!お前一人がそうやって、信じて跳ねて空気も読まないでいろいろやっていたら、周りに迷惑ががかかるんだよ!』っていうのは、(えんとつ町は)すごい閉鎖的な社会だから、それはすごいわかるし。もっと言うと僕ら芸人界だったりとか、そういうところにも通じるな、と思ったら、なんかやるせない気持ちになりました。でも最後、アントニオが(ルビッチとプペルに力を貸すために)船を動かしに来たときは、『あぁ、よし!』って。自分が信じたものを、自分は動けなかったかもしれないけど、動く人を応援するだけでも、何かが変わってくるんじゃないかなって。あんな大きな船でも、みんなできないような笑われるようなことでも、自分が何か助けたら、何か応援したら、自分が思ってることも叶うんじゃないかなっていう……それを思いましたね、はい」

【写真】星を信じ続けるルビッチに、それを捨てたアントニオは苛立ちをおぼえて厳しい態度をとってしまう。“攻撃する側”の気持ちに寄り添う西野の演出に注目したい(c)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル」製作委員会


――本作のおすすめポイントは?例えばお子さんを連れていかれるときに、どういう風に誘いますか?

「子供はたぶん、映像の素晴らしさとか、色彩の豊かさとか、そういうところももちろんすごく喜ぶと思うし、映像だけでも楽しめて、しかも音楽の入り方がすごく西野くんだな、と思ったんですよね。実は僕、一度、西野くんの舞台に出させてもらったことがあるんですけど、音楽の入り方がすごくいいんですよね。ちゃんとそこのシーンに沿っていて」

ーー挿入歌を含めて何曲もありますが、どれも印象的ですよね。

「すごく印象的じゃないですか。だからまったく飽きなかったですもんね。むしろ『早っ!』て思いましたもん。だから子供もすごく楽しめると思うし、そのうえで子供に『信じるってことはすごいことなんだよ』っていうことを(伝えたい)。たぶんうちの子供も、ほかの子たちもコロナもあって、“言えない空気”とかを今すごく感じていると思うんですよ。何か親に言うと迷惑かけちゃうんじゃないかなとか、ちょっと顔色をうかがったりすることが。家にいる時間も長くなったりしていて、言えなくなったりしているのかもしれないですね。でも、そんなことは関係なく、わがままを言っていいし、自分の信じたものをどんどん口に出して言ってもいい。僕らの子供たちの時代でまた、そんな世界になってほしいですよね」

ーーでは最後にあらためて『映画 えんとつ町のプペル』を観ての感想をお願いします。

「あとはやっぱもうさっき言ったみたいに、世界の人に観てほしいですね。ほら見たことかと。『日本には西野がいるんだぞ!』っていうのを言いたいですね。今、世界中が落ち込んでいる感じがあるじゃないですか。それでも『やってみないとわからないから』って動いている人はいるけど、『もう駄目だ』ってあきらめている人ももちろんいるし。『どうなっちゃうんだろう……』って漠然とした不安を抱えている人にこの作品を観てもらって、『大丈夫だよ』『まだ未来はあるよ』と。信じぬけば何かしら動く、っていうのを日本だけでなく世界の人に感じてほしいです。お子さんとか、映画を観られないという人がいたら、何かの手段でこの映画を観せたいです、いろんな人に。もう世界ですね。いやー、彼はすごいですわ。まとめると『世界よ、これがニシノだ!』この一言ですね。なかなか映画を観られない状況ですけど、配信なり何らかの形で世界の人に観てもらいたいですね」

ーー熱い話をありがとうございます。

「映画の関係者でも何でもないのにね(笑)。でも僕はやっぱり昔の劇場での西野くんのたたずまいに対して、絵をずっと描いたりしているのを先輩方が『なにやってんねん、あいつ』みたいなことを聞こえるように言っているのを見てたので。今回、そういう人たちをもちゃんと納得させて、味方も納得させて、そして自分に対して何か言ってた人をも除外するんじゃなく納得させて、そういう人にもいじられて、笑いを作って作品を作るっていう……。もう敵なしのクリエイターですよ。ぐうの音も出ないです(笑)。それを踏まえたら、西野くんに勝てる人はいないですよ。西野くんは本当にすごい人です、はい」

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