【9/1は防災の日】防災が学べる関西の体験型施設3選

関西ウォーカー

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毎年9月1日(火)は防災の日。防災の日を中心とした1週間は防災週間とされていて、今年は8月30日(日)から9月5日(土)が防災週間にあてられている。そこで今回は、関西にある防災学習施設施を3つご紹介。体験型施設で災害の恐ろしさや驚異を知り、防災について学びを深めてみよう。

震災の記憶を語り継ぐ「人と防災未来センター」

神戸にある災害ミュージアム「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」。ここでは、後世に残すべき阪神・淡路大震災の経験や教訓を語り継ぎ、防災についての重要性を発信している。

今もなお、当時の震災体験を語り続けている防災センター写真提供:人と防災未来センター

ライトアップされた西館。医療従事者への感謝を示すブルーに光る/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター


西館と東館からなる本センター。西館は主に「震災追体験」「震災の記憶」「防災・消災体験」の3つのフロアで構成されている。なかでも、体験型の「震災追体験」フロアでは、震災発生時の再現映像や激震が襲った町並みをジオラマ展示し、地震破壊のすさまじさをリアルに伝えている。

特撮とCGを駆使した7分の映像で、阪神・淡路大震災を追体験/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター

震災直後の町並みをジオラマ模型で再現。当時の被害の大きさを物語る/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター


また「震災の記憶」フロアには、被災者から提供された資料を体験談と共に展示する「記憶の壁」のコーナーが。甚大な被害を受けた被災者たちの震災体験が記録されている。

「記憶の壁」には、被災者から提供された震災資料を展示。提供者の体験談も/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター

地震直後から復興する街の変化をグラフィックで解説する「復興への道」/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター


「人と未来の防災センター」では、震災時の記憶や体験から防災を意識するだけでなく、2階の「防災・減災体験フロア」で、実験やゲームを通じて、実践的な防災に関する知識を学習することができる。

2階にある「実験ステージ」では、ボランティアによる液状化や免震についてのミニ実験を行っている/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター

東館には、東日本大震災被災地のドキュメンタリー映像を上映する「こころのシアタ-」が/人と未来の防災センター写真提供:人と防災未来センター


震災の追体験や記録を学ぶことで、防災について考えるきっかけを与えてくれるこの施設。防災についての正しい知識を蓄え、もしもの時に備えられるように準備したい。

<施設DATA>
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
電話:078-262-5050
時間:9:30〜17:30※7~9月は9:30~18:00、金・土曜は9:30~19:00(各最終入館1時間前)
休み:月曜
料金:大人600円
交通:阪神電鉄岩屋駅より徒歩10分

ツアー形式で防災学習ができる「あべのタスカル」

東南海・南海地震や南海トラフ地震などの大災害に備えるため、自分自身の住む地域の特性に応じた災害危険を、体験を通じて学べるのが「大阪市立阿倍野防災センター あべのタスカル」。

あべのフォルサの3階にある「あべのタスカル」写真提供:大阪市消防局


「防災体験学習エリア」と「防災研修訓練エリア」の2エリアで構成されている施設では、防災について学べる10種以上の体験ブースを設置。体験は、専任スタッフが案内するツアー形式で、30分から2時間の計5コースのなかから選択し、震災や水害、火災などさまざまな防災を学べるようになっている。

特に、災害時の映像を映し出す高さ6m超の巨大スクリーンのほか、震度7の地震を体感できる起震装置や災害発生直後の街並みの再現によって、災害の恐ろしさをリアルに体感できる。また、消火体験ができるコーナーなどもあり、消火、避難、救助など災害時に必要な行動を体験学習できるのもこの施設ならでは。

高さ6mもの巨大スクリーン「タスカルシアター」の大迫力の映像で、災害の恐ろしさを体感/あべのタスカル写真提供:大阪市消防局

起震装置と映像によって地震の恐ろしさを学べる「震度7体験」。驚異のパワーを実感/あべのタスカル写真提供:大阪市消防局

災害発生時の街に潜む危険を学ぶ「がれきの街」。余震が起こる街の危険を感じながら歩こう/あべのタスカル写真提供:大阪市消防局


ほかにも、津波によって建物が浸水していく様子を実物大のプロジェクションマッピングで表現するシアターや、大阪市全域の被害想定や地域特性に応じた災害危険を学べるコーナーも。

実寸大の映像で津波の恐ろしさを体感し、具体的な避難方法を学ぶ/あべのタスカル写真提供:大阪市消防局

「おおさか防災情報ステーション」では、大阪市全域の被害想定や地域特性に応じた災害危険を学べる。自身の居住地域でも想像してみて/あべのタスカル写真提供:大阪市消防局


パニックに陥りやすい災害時に、取るべき行動について学習できるこの施設。自分に本当に必要な防災について認識し、体験学習した知識を持ち帰り災害に備えられるようにしよう。

<施設DATA>
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋3–13–23 あべのフォルサ3F
電話:06-6643-1031
時間:10:00〜18:00
休み:水曜、毎月最終木曜(祝日の場合は翌日)
料金:入館無料※現在コース等一部制限あり。要HP確認
交通:地下鉄谷町線阿倍野駅より徒歩4分

津波災害の擬似体験ができる「津波・高潮ステーション」

かつて大阪を襲った高潮や、近い将来に大阪を襲うと言われている南海トラフ巨大地震、津波について正しい知識を学ぶことができる「津波・高潮ステーション」。

大阪府西大阪治水事務所が所管。「防災棟」と、府民の防災意識の向上を目的とした「展示棟」を併せ持つ/津波・高潮ステーション写真提供:大阪府


「海より低いまち大阪」「災害をのりこえ着実な高潮対策」「高潮とは異なる津波の脅威」「津波災害から生命を守る知恵」の4コーナーが物語のように起承転結のある内容で並んでいて、津波に対する防災や地震・津波発生時の対応などを学ぶことができる。

まず、“海面より低い土地”が多い大阪の街を、床面を海面に見立てた展示で現した「海より低いまち大阪」では、海水が流れ込んだ時の恐ろしさを想像させられる。そして、高潮を模した高潮被害トンネルに三大台風の被害写真などが展示される次のブースでは、高潮被害の脅威を発信。

「高潮被害トンネル」には、水没したまちを再現したジオラマ展示も/津波・高潮ステーション提供:大阪府


南海トラフ巨大地震発生時を想定した津波災害体感シアターのあるブースでは、津波による被害規模や被害地域の想定が床面の空撮写真や3Dハザードマップなどで展示され、地震と津波に備えるべき対策について学べる。

津波の恐ろしさをダイナミックな映像で感じられる「ダイナキューブ」/津波・高潮ステーション写真提供:大阪府


最後は、東日本大震災の実態や津波の心得、家庭での備蓄品、非常持ち出し袋についてなど、津波災害から自身の身を守る方法をあらゆる展示によって学習できる。

高潮被害の写真や映像と音による津波疑似体験により、津波や高潮の怖さを知り、正しい避難方法などの知識を身につけられる施設で、地震と津波への備えを徹底しよう。

<施設DATA>
住所:大阪市西区江之子島2-1-64
電話:06-6541-7799
時間:10:00〜16:00
休み:火曜、土曜、年末年始
料金:入館無料
交通:地下鉄中央線・千日前線阿波座駅より徒歩2分※公共交通機関を利用

防災の日をきっかけに、これらの防災施設で改めて災害時の行動や必要な防災について見直してみては。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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